世界から愛されるジブリ作品『崖の上のポニョ』。
子どもも喜ぶ、かわいいポニョが印象的な作品です。
ところが、ネットでは、こんな声が多くあるようです。
ポニョの意味がわからない
ポニョの気味が悪い
ポニョは意味不明
なるほど!と感じている方もいるでしょう。
今回は、そんな『崖の上のポニョ』が
意味がわからないと言われる理由をまとめてみました。
最後までゆっくりご覧くださいね!
ポニョは意味不明?リサ台風の日の行動
母親として、たった1人の大事な息子を置いて職場に戻るのか?という声がたくさんありました。
ポニョはこの間のロードショーの時に誰かも言ってたけど、リサが子供達を置いていくところでモヤるんだよなぁ。
ポニョをスムーズに受け入れたりしてるし、そういう世界観として受け入れるしかないんだけども。— 鼻の穴る🍒島民代表みちょ (@hanaanaru) September 27, 2017
職場で預かっているおばあちゃんたちなので、みんなの状況が気になるのもとってもよくわかります。
家族よりも一緒にいる時間が長いので、心配で居ても立っても居られなくなりますよね。
そのほかにも、リサが最後に放ったセリフの意味もわからないと言われているんです。
『崖の上のポニョ』は母と子の物語と謳っているくらいの作品。
リサと宗介との信頼関係があったからこそできた行動なのかもしれませんね。
いくら信頼関係があっても、私は大事な子どもを置いてまで職場には戻る勇気はありません。
宗介は周りの子どもよりもかなりしっかりしています。
見方を変えてみると、日ごろから宗介へ絶対的な信頼を置いているともとることができますね。
リサについては、こちらの記事でさらに詳しくお伝えしています!
ポニョは意味不明?フジモト
フジモトは1度観ただけでは、なんなのかよくわからない「生命の水」というものを集めています。
そのシーン、私何度も見直しましたよ!
そうして調べないとフジモトが何をしているのかよくわからず困惑しちゃいました。
海の時代をつくるためにカンブリア紀の生命を爆発させようと試みているフジモト。
でも、この行動がネットでは意味不明と言われているんですよー。
一体何がしたいのか、今後どうなるのか?
何度もセリフを聞き直して考察もたくさんしないと理解するのは難しいです。
フジモトは人間が嫌いで人間をやめたキャラクター。
元人間だったといえども、フジモトの年齢は130歳をゆうに超えています。
目の下にはクマのようなものもあって、見た目からして奇妙ですよね。
こちらの記事では、フジモトさらに深掘りしています!
ポニョの意味がわからない/赤ちゃんを連れた夫婦
赤ちゃんを連れた夫婦は、実は大正時代の夫婦ということがパンフレットで明らかになっています。
あんなに危機的状況のときに、きれいに身なりを整えて優雅に日傘をさしている。
しかも、荷物も少なそうでポニョにスープをもらうまで食料もなかったはずなんですよね。
でも、助け船がきたときに「今困っていることはない」と言っていました。
不思議じゃないですか?
船に乗った後、嵐の後にしてはやけに落ち着いて
日傘まで差してオシャレしたご夫人達がいた事と
ポニョが赤ちゃんをウニュウニュウニューーーってした意味も気になる— ジャン (@zyann_13) June 3, 2018
実はあのときの赤ん坊は赤ん坊時代のトキさんといわれているんです。
津波にトキさんだけが怯えていたのは、小さい時に津波で両親を亡くしたからなんでしょう。
そしてトキさんは両親に対して思い残すことがあり、両親はそんなトキさんに申し訳なく思い長い間成仏されずにいたんです。
そうだとすると、たしかに深すぎて意味がわからないとなってしまう人がいるのも納得してしまいますね。
ポニョの意味がわからない/グランマンマーレ
グランマンマーレは、名前からしてなにそれ?となるようです。
しかも「グランマンマーレ」という名前がわかるのは作中で1度のみ。
グランマンマーレは母なる海という意味があるんですが、聞いたこともない人がほとんどですよね。
それは意味不明となるのも無理ないな~と思ってしまいます。
また、グランマンマーレの正体はチョウチンアンコウです。
作中でグランマンマーレの足元を描写しているシーンはありません。
グランマンマーレの足元が、チョウチンアンコウの触手の部分だから見せていないというのです。
これも含めてグランマンマーレは謎が多すぎてよくわからない!と言われています。
そんなグランマンマーレについては、こちらの記事で詳しくご紹介!
ポニョの意味がわからない/船の墓場?
グランマンマーレが登場したあと、耕一が船で行きついた先には船の墓場がありましたね。
そのシーンでは、船とともに耕一も死んでしまったと言われています。
「紅の豚」でも、ポルコの回想シーンで飛行機の墓場が出てくるのを知っていますか?
「ポニョの船の墓場」と「紅の豚の飛行機の墓場」重ねちゃうよね pic.twitter.com/Ehzi64Jscz
— しい (@sii_gbl) May 6, 2022
それと同じように、耕一が見た船の墓場は耕一が死んでしまったことによって見た幻想なのではないかと私は考えています。
リサと宗介もクラゲドームにいるときには、もう死んでいると言われているんです。
最後の最後で、そのリサと宗介を耕一が迎えに来ていたので、耕一も死んでしまっていることに妙に納得しちゃいませんか?
子ども向けの映画のはずの『崖の上のポニョ』を、なぜ生死を感じさせる作品にしたのか。
宮崎駿監督がこの作品を通して本当に伝えたいことは、神経症と不安の時代の今を生きる人たちに向けたエールなのかもしれないですね。
今の時代、いろんな社会的問題が毎日飛び交っていて不安になります。
そんな時代でも「生まれてきてよかった」と少しでも感じられるような気持ちをこの作品に込めたのではないでしょうか。
ポニョの意味不明なところ まとめ
『崖の上のポニョ』が意味不明といわれる点について、まとめてみました。
・人間をやめてまで「生命の水」というものを集めているフジモトが意味不明
・危機的状況のときに謎の余裕のある、赤ちゃんを連れた夫婦の登場が意味不明
・グランマンマーレは名前から意味不明
・耕一が船で行きついた先にあった、船の墓場の光景が意味不明
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