ジブリ作品の『崖の上のポニョ』に登場する宗介が大好きなクミコちゃん。
クミコちゃんは、常にポニョと宗介の関係にジェラシーを感じています。
クミコちゃんのお気に入りの服の色は、トキさんと同じ水色。
2人になにか関係があるのでしょうか?
クミコちゃんを演じた声優や、監督の意図は何なのかも考察していきます。
【崖の上のポニョ】クミコは宗介に思いを寄せている?
クミコはひまわりの家の宗介と同じ保育園児です。
宗介のことが好きなので、いつも宗介にちょっかいをかけています。
宗介が隠し持っていたポニョが、クミコに見つかってしまったとき、宗介は仕方なくクミコにポニョを見せました。
でも、ポニョもクミコが女の子で宗介のことが好きと気づき、そっけなくします。
それを見ていたクミコに、宗介は「かわいいでしょ!」と追い打ちをかけたちゃった(笑)
おもしろくないと思ったクミコはポニョに暴言を吐きました。
ポニョに反撃されたクミコは、顔から水鉄砲をあびせられ泣いてしまう。
一応ライバル同士なので、どちらの気持ちもとってもよくわかります(笑)。
クミコのように、好きな人にちょっかいをかける人って、たしかに多いですよね。
好きな人ほどちょっかいをかけて、自分に意識を向けさせたいもの。
でもそのちょっかいは、宗介にいつも軽くあしらわれてしまうのです。
少し気の毒に感じますね。
続いては、クミコちゃんとトキさんの洋服が似てる?なぜ?って声がネットにあります。
この点について考察していきます。
【ポニョ】クミコちゃんとトキさんの服の色が一緒なのは偶然?
クミコちゃんとトキさんは同じ水色の服を着ているのは、性格が似ているからではないでしょうか。
作中でポニョを否定するような発言をしたのは、クミコちゃんとトキさんしかいません。
「かわいいでしょ!」と宗介が自慢げに見せてきたポニョを「変なの、デブだし」と放ったクミコちゃん。
トキさんはポニョを初めて見たときに「はやく海に返してくれ!」とポニョを嫌がっているような発言をしていました。
クミコちゃんの宗介へのアプローチは、周りから見るとわかりやすいですよね。
ちょっかいをかけたり、宗介のボートに私も一緒に乗せて!と、まるでポニョにマウントをとるような言い方をしたり・・・。
トキさんはわかりにくいですが、じつは宗介のことが大好きなんです。
意地悪そうに見えますが、宗介がひまわりの家に来た時には横目でジーっと宗介の行動を見ています。
そして宗介が持っているものが気になり、私にも見せてと宗介の近くに寄ってくるんです。
クミコちゃんもトキさんも宗介のことが大好き。
でも、ポニョのことになると意地悪な発言をしてしまうところがよく似ていると思いませんか?
続いては、クミコちゃんの声優をご紹介します!
ポニョに向けたクミコのジェラシーを演じた声優は?
クミコを演じた声優は、女優の平岡映美(ひらおか えいみ)さんです。
4歳のころから声優やファッションモデル、タレントと幅広く活躍しています。
また、アイドルをしていた経験もあるので、歌やダンスもおてのものですね。
9月22日の金曜ロードショーは #崖の上のポニョ です😊
私、#平岡映美 がクミコ役の声優をしています。
みなさま、ぜひ見てください🌸#金曜ロードショー #クミコ #ポニョ #ジブリ pic.twitter.com/wy2KTloci2— 平岡の姉妹(映美/明純) (@eimi_asumi) September 20, 2017
『崖の上のポニョ』は平岡映美さんが当時10歳くらいでのご出演。
当時「この映画で出られてすごくうれしい」とコメントしていました。
なんでも、クミコのなんでもズバズバ言ってしまうところも自分自身とよく似ているんだとか。
アフレコのとき「強気の女の子」を意識して臨んだそうなんですが、いかにも自身がジェラシーを抱いているような演技ができるのがすごいですよね。
私はクミコの強気だけれど、ポニョに反撃されると大泣きしてしまう子どもらしいところが大好きです。
そして、平岡映美さんの意識した「強気な女の子」を感じられるところが、この物語にとっても引き込まれてハラハラします。
作品を観る側にそう感じさせる10歳の子どもの演技、かなり才能を感じちゃいますね。
さて次は、いよいよ宮崎駿監督がクミコちゃんを描く意図について迫ってみたいと思います。
ポニョとクミコちゃん、カラーが違う女の子を描く監督の意図は?
ポニョとクミコちゃんの関係は宗介を想い合うライバルなので、正反対のカラーなんです。
『崖の上のポニョ』のクミコと『リトルマーメイド』のアリエルが似ている女性像なのを知っていますか?
ポニョはクミコやアリエルとは違い美しい外見ではありません。
でも、つねに宗介への好意は主体性を持った行動で示しています。
それは引き離されてしまった宗介に会いたいと言った理由だけで津波を呼んでしまうほど。
一方でアリエルは、あれほどの美貌はあるけれど、エリックと引き離されても自分で行動することはなく結ばれることもありませんでした。
クミコもアリエルと同様に、宗介に対して持ち前の容姿に新品のかわいいワンピースを着て自分の美貌を見せつけています。
それでも宗介と結ばれることはありません。
ポニョはクミコちゃんのような美貌がなくても、宗介に人面魚の姿を含めたありのままの姿を愛されるようになったんです。
また、ポニョがクミコちゃんに反撃の水鉄砲をあびせたのは、ライバルだと認識したからだと思うんですよね。
赤色のライバル(反対色)は青色なので、ポニョの赤色の服と反対の水色の服をクミコちゃんに設定したのでしょう。
どれほど美しい容姿を持って生まれても、どれだけ身づくろいした姿でも、主体性がなければ肝心な時ほど伝わるものも伝わらないものですよね。
『崖の上のポニョ』は、さまざまな捉え方ができる、子どもはもちろん大人も楽しめる作品です。
こちら記事では、さらに深く鑑賞できるように作品をご紹介しています!
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