スタジオジブリ作品『耳をすませば』に登場する猫ってなんだかミステリアスで魅力を感じませんか?
今回は『耳をすませば』に登場する猫の名前やモデルになった猫を紹介します。
『耳をすませば』のスピンオフの作品である「猫の恩返し」にも似ている猫が登場していると話題です。
その猫は同じ猫だったのか気になったので、調べてみました!
『耳をすませば』猫の名前はムーン?おたま?
『耳をすませば』に登場する大きな猫は、天沢聖司から「ムーン」と呼ばれています。
でも、ほかの家では「おたま」とも呼ばれているようなんです。
ジブリ映画を観た人なら、あの見た目からこの2つの名前はすぐ納得できたんじゃないでしょうか。
聖司いわく、満月みたいな見た目をしているので「ムーン」と呼んでいるようなんです。
おたまも丸を連想させるので、どちらの名前もムーンにぴったりだと思いませんか?
天沢聖司がムーンを「あいつを引き止めるのは無理だよ」と言っていたシーンがあるので、
きっとノラ猫としていろんな家を行き来しているんだと思います。
ただのノラ猫だと、名前はわざわざ付けないですよね。
ノラ猫は警戒心が強い生き物なので、あまり人間に近寄ってこないんです。
ノラ猫は愛想が特別よくなくても近くにきてくれるだけで人間は嬉しいものですよね。
ムーンはそれぞれの家での名前があるし、初めて会った雫のすぐ隣に座ったり雫に撫でさせたりしていたので、近所では人気のある野良猫なんでしょう。
ムーンのことを「おたま」と呼ばれているのを聖司がたまたま聞いただけなので「ムーン」や「おたま」以外にも、丸いものを連想させる名前があるのかもしれませんね。
『耳をすませば』猫のモデルはスタジオジブリにいる!?
実はムーンのモデルになった猫が、スタジオジブリに実際にいます。
白地に黒の斑点模様がついた丸い猫で「ウシコ」という名前の猫です。
ウシコの毛の模様が白黒で牛みたいだということからこの名前がついたようなんですが、名前の由来はでムーンと同じく見た目なんですね。
『猫の恩返し』のムタ
『耳をすませば』のムーン
『借りぐらしのアリエッティ』のニーヤこの3匹の猫は、スタジオジブリで飼っていたウシコがビジュアル面に影響を与えています。4枚目の写真がウシコです。#猫の恩返し pic.twitter.com/RPdGdWwjFW
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) August 20, 2021
『耳をすませば』の原作では、黒猫が2匹登場します。
黒猫といえば「魔女の宅急便」のジジを思い浮かべる人が多いですよね。
その理由もあって、キャラクターが被らないように「ウシコ」がモデルになったんです。
ちなみになんですが、ムーンの猫種がなにかは知っていますか?
特に公表はされていないので私の考察なんですが「ぶち猫」という種類かと思います。
「ぶち猫」は「ウシコ」のようなまだら模様になっている猫のことを言うんです。
明るい毛色をしたぶち猫は、敵に見つかりやすいため警戒心や気が強い傾向にあります。
逆に社交的で人懐っこい一面もあるんです。
電車の中で雫に話しかけられても目も合わせない…でも雫の隣に座ったまま。
まさに「ムーン」そのものじゃないですか?
原作どおりではなく「ウシコ」をモデルにしたことで、より愛着が湧くキャラクターになったんじゃないでしょうか。
これは人間にも当てはまるんですが、スマートな体系よりふくよかなほうが親しみやすいと人は感じます
だからムーンもひそかに人気で、かわいいと思っている人も多いみたいですね。
スマートな黒猫では出せないかわいさがムーンにはあるんです。
『耳をすませば』に登場する猫は『猫の恩返し』のムタとつながりがある
主人公の月島雫は本が大好きで、小説家を目指していましたよね。
そのときに雫が描いたとされる作品が「猫の恩返し」なんです。
いわゆるスピンオフ作品ですね。
この2作品には共通した猫が登場します。
それが、あの「ムーン」なんです。
「猫の恩返し」には、「ムタ」というムーンにそっくりな大きくて丸い猫がいます。
実は「ムタ」という名は愛称で、本当の名前は「ルナルド・ムーン」なんです。
雫はムーンとの出会いがかなり印象的だったのか、一緒に猫の国から脱出する仲間として登場させています。
ちなみに「猫の恩返し」に出てくるバロンも「耳をすませば」に出ているのは知っていますか?
聖司のおじいさんのお店「地球屋」にあった猫の置物に、雫が目を奪われていましたよね。
「猫の恩返し」でも、主人公の吉岡ハルとバロンは雫が猫の置物に会ったときにそっくりでした。
「耳をすませば」でのバロンは、魅力的ではあるけれどただの猫の置物ですよね。
「猫の恩返し」になると、置物から動くようになります。
バロンは紳士的な男爵で、主人公のハルをピンチから助ける、主役並みの存在感があるキャラクターなんです。
「耳をすませば」と「猫の恩返し」は、スタジオジブリの中で唯一つながりがある作品ということは知っていましたか?
共通点を見つけながら観てみるとさらにおもしろみが増しそうですね。
『耳をすませば』猫の名前 まとめ
・ほかの家では「おたま」とも呼ばれている
・ムーンは、スタジオジブリに実際にいる「ウシコ」という猫をモデルにしている
・「猫の恩返し」は「耳をすませば」のスピンオフ作品
雫が描いた小説なので、運命を感じた猫たちを「猫の恩返し」に登場させている
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