【崖の上のポニョ】フジモトって何者?モデルや性格は?人間嫌いはなぜ?服の色が変わる理由や声優についても!

崖の上のポニョ
引用:https://www.ghibli.jp/works/ponyo/
この記事は約11分で読めます。

『崖の上のポニョ』でポニョの父親として登場するフジモト。

人間のようで人間嫌いなフジモト。正体はいったい何者?

モデルの存在や年齢、服の色が変わる理由など深掘りしていきます!

不気味な雰囲気を好演した声優にも注目です。

今回はポニョの父親、フジモトについてお伝えしていきます♪




『崖の上のポニョ』フジモトは何者?海でも陸でも生活できる?

フジモトはポニョの父親で、人間をやめた魔法使いでもあります。

ポニョと同じ赤髪をしていて、同じDNAを引いているのがわかりますよね。

そして、父親らしく愛娘が危ない行動をしているとすぐに駆け付ける姿も見られます。

フジモトはもともと人間で、そのときは潜水艦「ノーチラス号」に乗用していた唯一のアジア人だったのです。

魔法使いですが人間の姿をしているので、半分人間で半分魔法使いなのでしょう。


フジモトは、魔法が使えるので海でも陸でも生活ができます。

しかし、どちらにも自分を守るアイテムがないといられないようですね。

陸では、リサに「除草剤」と言われていた「海洋深層水」という海の水を撒きながらでないと、肌が乾燥してしまい陸ではいられないのでしょう。

フジモトは人間でもなければ魚でもありません。

水中でもさすがに息ができないので、息ができるように魔法でつくった空気の泡のようなものを頭に被っています。

人間ではないけれど魚でもない、フジモトこそ人面魚のような存在なのでしょう。




『崖の上のポニョ』フジモトのモデルや性格、年齢は?

フジモトのモデルのひとりとされているのが『崖の上のポニョ』の作画監督を務めた近藤勝也(こんどう かつや)さんです。

そしてもうひとり、フジモトのモデルとされているのが、ワーグナーの歌劇「ワルキューレ」に登場するヴォータンでしょう。

フジモトは、おどおどしていて心配性な性格をしています。

年齢はなんと100歳以上なんだとか。

フジモトの愛娘であるポニョの本名は「ブリュンヒルデ」です。

ブリュンヒルデは「ワルキューレ」からきていると公式で示されています。

歌劇の中では、ブリュンヒルデの父親にヴォータンというキャラクターが登場。

魔法使いで、世界の終わりを食い止めているヴォータン。

その姿は、海の時代をつくることに専念しているフジモトにそっくりだと思いませんか?

愛娘のポニョの名前と同じ父親という立場なことから、ヴォータンをモデルにしたので間違いないでしょう。

ただ、なぜ「フジモト」という名前なのかは不明です。

もしかすると、その製作スタッフの中にフジモトのような人柄をしたスタッフがいたのかもしれませんね。

そのスタッフの苗字が「フジモト」で、語呂がいいのでそのままつけちゃったというのも可能性としてはありえそうです。

 

そしてフジモトの年齢ですが、フジモトが乗っていた「ノーチラス号」は1870年代を舞台にしている話なので、フジモトの年齢は100歳以上だと考えられます。

ディズニーランドにもオブジェクトがあるので「ノーチラス号」でハッと気が付いた人もいるのではないでしょうか。

「ノーチラス号」は実際に存在しない架空の潜水艦ですが、物語としては存在しているのです。



『崖の上のポニョ』なぜフジモトは人間が嫌いなのか?

フジモトは、人間の破滅性に愛想を尽かしています。

作中でも「人間は海から命を奪い取るだけだ」と語っていました。

もちろん人間が海を汚染したり環境破壊したりすることで、当時から嫌気がさしていたのでしょう。

ちなみに、フジモトのテーマ曲として「フジモト」という挿入歌があります。

「もう誰も信じられない」というニュアンスの歌で、人間にうんざりしているかのような歌です。

この歌の歌詞をきちんと聴いてみると「心閉ざす恋するたび」とワンフレーズがあります。

この歌を聴くまでは、フジモトは「ノーチラス号」での人間関係で嫌な思いをしたのかと思っていました。

まさかフジモトが恋愛でそんなになるなんて誰が思いつくのでしょう。

私の中でのフジモトは、好きになった女性に対してのめり込みそうなイメージです。

当時付き合っていた女性にひどい振られ方をして、精神的にボロボロにされて病んだ経験でもあったのでしょうか。

恋愛で感じたショックなことってかなり心にグサッとくるので、女性に不慣れそうなフジモトなら病みそうだなって思っちゃいますよね。

初めてこの挿入歌を聴いたときは、歌詞と曲調が暗すぎてフジモトに少し同情してしまったくらいです。

たしかに恋するたびに心を閉ざすほどつらい思いをしていると、人間不信になってしまうのもわかる気がしてしまいます。



『崖の上のポニョ』フジモトと母親グランマンマーレの関係は?

フジモトとグランマンマーレは本当の夫婦です。

本当の夫婦かがわかるフジモトのセリフが作中にありました。

ポニョが、フジモトの魔法で閉じ込めていた泡から出ようとしているのをフジモトが阻止したときです。

「さすがにあの人の血を引く子だ。強い…」というセリフ。

ここでフジモトとグランマンマーレはポニョと血がつながっていることがわかりました。

でも、グランマンマーレは海なる母。

海にはフジモト以外にもたくさんの夫が存在しているので、誰にも独占はできないのです。

だからフジモトとグランマンマーレは、もちろん別居しています。


グランマンマーレに会えると思うと胸が苦しくなってきたと語るフジモト。

ずいぶんと乙女チックなことを言ってますよね。

よっぽど、グランマンマーレのことが大好きなのでしょうね。

フジモトは人間に嫌気がさしていたときにグランマンマーレと出会い、魔法使いになりました。

人間は、気分が落ち込んでいるときほど、手を差し伸べてくれる人が神様のように感じるもの。

フジモトの中でのグランマンマーレは命の恩人!

グランマンマーレには頭が上がらないのでしょう。

ネットでは、フジモトがグランマンマーレと出会い、魔法使いになるまでの話が見たい!という声が多いのも納得です。



『崖の上のポニョ』フジモトの目的は?服の色が変わる理由は?

服の色が変わるのは、愛娘ポニョとの心の距離を表現しているのです。

フジモトの本来の目的は、忌まわしい人間の時代を終わらせ海の時代をつくることです。

人間の破滅性を封じるべく海の世界にしたいのでしょう。

そのために必要な「生命の水」をたくさん集めていました。

ポニョによってその努力は水の泡になってしまいましたが…。

その水が井戸いっぱいになったときに海の時代が始まる予定だったのでしょうね。

ところで、

作中の序盤と終盤でフジモトの服の色が変わっているのは知っていましたか?

それは、ポニョとの心の距離を表している色の変化なのです。

物語前半は青のストライプの服を着ているのが、物語後半からは赤のストライプになっているのです。

ポニョは赤がトレードマークですよね。

フジモトはポニョが人間になることを恐れ、自分の手の届く範囲に閉じ込めていました。

そのときは、ポニョも自由に生きたい自分を閉じ込めるフジモトが嫌いでした。

ポニョとフジモトの心が疎遠になっているときには、2人の気持ちを表すかのようにフジモトの服は青色だったのです。

しかし、グランマンマーレからの説得もあり徐々に人間になることへ納得していっていますよね。

気持ちが離れていたポニョとの距離が縮まったときにはもう赤色の服になっていたのです。

親子の心の距離を服の色で表しているだなんてかわいいですよね。



父親のフジモトが愛娘ポニョを人間にしたくない理由は?

フジモトが人間に嫌なことをされたので、愛娘を同じ目に遭わせたくないからです。

自分の子どもが、本気で魚になりたいと思っていても現実にはなれません。

でも、それが本気で思うと実現してしまう可能性があるとしたらどうでしょう?

親としては止める人も多いのではないでしょうか。

フジモトは人1倍人間を嫌っているので、ポニョが何を言っても人間になることは許してくれません。

フジモトも子どものためを想っての行動なのでしょうが、ポニョからすると自由に生きさせてくれない最低な父親にしか見えていませんよね。

自分の子どもが苦しまないために、最初からできる限り防ぎたいのは親として当然の思考だと思います。

フジモトの気持ちもポニョの気持ちもわかりますよね。

どちらも悪くないけど、衝突してしまうのはとってもよくわかりますし日常でもよくありそうです。

でも、フジモトが父親としての威厳を見せようとして失敗する姿も愛らしく思えますね。



『崖の上のポニョ』フジモトの声優は?

不思議な雰囲気を持ったフジモトを演じているのはなんと、所ジョージさんなんです。

所ジョージさんはタレントやシンガーソングライターなどテレビで幅広く活躍していて、もちろん声優としても数々の作品に出演しています。

所ジョージさんと聞くと、明るくお調子者といったイメージだと思いませんか?

フジモトとは正反対の人間性なので意外だと思いびっくりしました。

所ジョージさんは特徴的な声なのですぐに気が付く人も多くいそう。

所ジョージさんご本人は、キャスト声優のオファーが来た時のことを次のように語っています。

 宮崎作品ですからね、オファーがあった時はとにかく出ておかなければと思いました。フジモトは気持ちがポンポン変わって面白かったですね。行き当たりばったりなところと、真面目に話しているのかふざけてるのかわからないところは私と似ていますね。最後の「ポニョをよろしく頼む」というフジモトはかっこよくて気に入っています。
引用:崖の上のポニョ パンフレット

私は正直、フジモトとのつながりを感じられなかったので全然気が付きませんでした。

所ジョージさんといえば「トイ・ストーリー」シリーズのバズ・ライトイヤーのイメージがをお持ちの方も多いと思います。

バズもポジティブで明るい性格をしていて、これもまた真逆の人柄ですよね。

何度も観て気が付きましたが、フジモトは意外と重要なセリフが多いです。

所ジョージさんとフジモトの意外な相性を堪能しながら、セリフを聞き洩らさないようにしたいものですね。



『崖の上のポニョ』フジモト まとめ

いかがでしたか?

ポニョの父親フジモト。なんだか憎めないキャラですよねー。

娘を思う気持ちは、どの世界でも一緒なんだなーと感じます。

フジモトは・・・
ポニョの父親で魔法使い。
自分を守るアイテムを身につけると、海でも陸でも生活できる。
・性格は、おどおどしていて心配性。
モデルは歌劇「ワルキューレ」に登場するヴォータン。
年齢は100歳以上。
・人間嫌いなのは、人間の破滅性にうんざりしているから。
グランマンマーレとは夫婦関係
ただし、グランマンマーレにはほかにも夫がいるため誰も独占はできない。
・目的は、海の時代をつくること。
作中に服の色が変わるのは、その時々のポニョとの関係性を意味している。
・ポニョを人間にしたくないのは、愛娘に自分と同じ思いをしてほしくないから。
・フジモトを演じた声優は、所ジョージさん
『崖の上のポニョ』をさらに深く鑑賞するための記事はこちらです♪

コメント

タイトルとURLをコピーしました