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千と千尋|緑色の頭3つ「おいおい」の名前や正体は?モデルがいる?その後を考察

千と千尋の神隠し
引用:https://www.ghibli.jp/works/chihiro
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『千と千尋の神隠し』で湯婆婆の部屋にいる同じ顔をした三つの頭だけのキャラ、あれは「かしら」です。

緑の頭で、体はなく顔だけが3つある姿で、いつも3体で行動していますよね。

かしらは、登場してもセリフは「おいおい」しかありません。

作中では語られない、謎が多いかしら(緑のやつ)のモデルや正体、声優、その後を考察していきます。

では、さっそくみていきましょう!




『千と千尋の神隠し』頭3つの名前はカシラ!正体はだるまなのか?

緑の頭の名前は「かしら」です。

顔しかない姿に加え怖い顔つきで、目がギョロギョロしていることから、かしらの正体はだるまとも言えますよね。

見た目どおりの名前で、千尋が湯婆婆の部屋に行くたびに、飛び跳ねたりゴロゴロ転がったりしていて、その姿はだるまそのもの。

だるまは縁起物といわれており、家に飾られていることが多いです。

何度転んでもすぐに起き上がる姿から「七転び八起き」「無病息災」「家内安全」の意味が込められています。

そういえば、実家にもだるまが飾ってありました。(笑)

かしらは、下の階でカエルたちと一緒に働くことはなく、湯婆婆の手下としていつも湯婆婆の部屋にいますよね。

湯婆婆は、かしらをだるまのように自分の部屋に置くことで、自分の安全を守っているのでしょう。

実際、かしらはいつも湯婆婆の部屋にいて、時には相手を威嚇し攻撃したりもします。

 

また、だるまの色によって意味が変わり、緑のだるまは「健康長寿」「身体健勝」の意味があるのです。

どちらも健康に関する意味があり、油屋の経営者として健康を維持するために、かしらを自分のそばに置いているのではないでしょうか。

そして坊も、湯婆婆に甘やかされてはいますが、病気などにはなっていないので、愛する坊のためにもかしらを部屋にいさせているのかもしれませんね。

 

坊について気になる方はこちらの記事をおすすめ!

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『千と千尋の神隠し』かしらのモデルは?3人の武士のケンカが怨念になった?

かしらのモデルは舞首です。

それは、江戸時代の奇談集(不思議なお話)「絵本百物語」の物語から考えられるでしょう。

舞首とは、3人の武士が神奈川県真鶴町で伝わる怨霊になったもののことを言います。

物語中に登場する武士も3なこと、かしらが話せるのは「おい」だけなこと、かしらの顔は武士のような顔をしており、なにより顔だけの姿であることなどかしらと舞首は共通点がたくさんあるのです。

鎌倉時代、祭りの日に3人の武士が酒に酔い、言い合いがだんだんエスカレートしていき、刀の斬り合いになりました。

やがて3人ともお互いの首を切り落として死んでしまい、妖怪になったとされる物語が「絵本百物語」です。

3人の武士は、首だけになっても嚙みつき合いなどで争いをやめなかったので、ついには怨念になってしまったのかもしれません。

男同士が言い合いやケンカをすると、相手に対して「おい」と言っているのをよく耳にします。

3人の武士たちが、最後まで「おい」と言い争っていたのがかしらの言葉になったのでしょう。

油屋は、神様だけでなく亡くなった人もいる世界です。そこに怨念のあるかしらがいても不思議ではありませんよね。

 



『千と千尋の神隠し』かしらの「おいおい」を担当する声優は誰?

かしらの「おいおい」の声は戸次重幸(とつぎしげゆき)さんが声優を務めています。

戸次重幸さんは、当時はまだ「佐藤重幸」で活動されていましたので、その名前がエンドロールで流れていました。

戸次重幸さんが属するチームナックスは、森崎博之さん、安田顕さん、大泉洋さん、音尾琢真さんの5人による「日本一チケットが取れない」と言われるほどの大人気演劇ユニットで、ジブリ映画の声優を担当することが多いのです。

「千と千尋の神隠し」以外のジブリ映画では「ハウルの動く城」「思い出のマーニー」でも声優で出演されています。

戸次重幸さんは、エキストラで複数の役を演じたりもしています。

そして、『千と千尋の神隠し』では、かしら以外にもエレベーターから出てくる鬼の神様の声優も担当しているのです。

複数のジブリ映画の声優を務めている戸次重幸さん。

実は、ジブリの大ファンでお客としても楽しみたいので、台本は自分のセリフ以外は読まず、アフレコに臨んでいると語っています。

意外ですよね、

私だったら(ってありえないけど)台本をもらったら、もう嬉しくてすべて読んでしまうと思います。(笑)

 

ジブリ愛が強い戸次重幸さんの「一人ラピュタ」は知っていますか?

「天空の城ラピュタ」の名シーンを、各キャラクターのセリフ、状況説明、効果音を一人ですべて演出するのです。

この「一人ラピュタ」は、ハイクオリティな演出ですよ!

戸次重幸さんが、本当にジブリの大ファンであることがわかるエピソードですね。

戸次重幸さんは、中学生の時から『天空の城ラピュタ』が好きだったようです。

当時『千と千尋の神隠し』の声優のオファーがきたりなんて、相当舞い上がったでしょうね。

 



『千と千尋の神隠し』かしら(緑のやつ)のその後を考察!

かしらのその後は、行き先もなく怨念も晴らされることもないので、そのまま湯婆婆の手下として仕えると考えます。

かしらは、銭婆の魔法によって坊の姿にされていましたが、湯婆婆がその魔法をとき、もとの緑の頭の姿に戻ってしまいました。

もとの姿に戻ったかしらは、湯婆婆の部屋を出ていきましたよね。

そのあと千尋が、両親がいないと言い当てた最後のシーンのときにも、かしらの姿はありませんでした。

それは、湯婆婆に黙って甘やかされていたわけですから、湯婆婆の激怒の矛先が自分にくると思い、逃げたのです。

銭婆がかけた魔法といっても、湯婆婆を騙していたのに変わりはないので、バレたあとにすぐに逃げていなかったらかしらがハクの代わりに目をつけられていた可能性があります。

しかし、その場では逃げましたが、坊や湯バードなど仲間がまだ湯婆婆のそばを離れていないため、帰ってきたのではないでしょうか。

坊や湯バードを仲間だと思っていたのか、その2人には物語の最初から攻撃的ではなかったですよね。

むしろ遊び相手をしているように映っているシーンもありましたし、湯バードに関してはハエドリとネズミの姿になって仲良く2人で千尋について行っていました。

いつも一緒に同じ部屋にいたので、仲間意識が芽生えいつのまにか絆が深まっていたのでしょう。

仲間たちのところへ帰るとしても、湯婆婆のもとへ帰ってくることとなるので、その後も湯婆婆の手下として働いていくのでは?

あなたはどのように思いますか?

 



『千と千尋の神隠し』頭3つの「おいおい」かしらのまとめ

今や世界中で高い人気を誇る「千と千尋の神隠し」に登場する、緑の頭の「かしら」の考察をしてみました。

かしらの正体がだるまというのは見たままなのですが、舞首がモデルになっていることに、今回初めて知る方も多くびっくりした人が多いと思います。

それは、一般的に「舞首」という言葉自体になじみがないからでしょう。

かしらの登場シーンやセリフは少ないものの、独特な外見や「おいおい」しか話せない言葉が印象に強く残りますよね。

そのため、湯婆婆の部屋を出た後にどこに行き、その後はどうなったか気になる人も多くいるでしょう。

かしらは坊や湯バードとも仲がよさそうに見えたので、その3人の絆が実は強く、切っても切れない存在なのではないかと考えられます。

かしらは頭だけの姿のため、カエルたちの従業員たちと同じように働くことはできないので、だるまの役目として湯婆婆の部屋に祀られている感覚なのでしょうか。

リアルなだるまがそばにいることで、千尋が初めて湯婆婆の部屋に来たときのように、湯婆婆や坊への身の危険を感知し体を張って守ってくれますね。

物語中のかしらの動きに着目して「千と千尋の神隠し」を観てみると、新たな発見があるかもしれませんね。

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