『千と千尋の神隠し』英語タイトルは"Spirited Away"キャラクター名は?

千と千尋の神隠し
引用:https://www.ghibli.jp/works/chihiro/
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『千と千尋の神隠し』は、2020年に鬼滅の刃が登場するまでは、興行収入歴代第一位に君臨し続け、世界80ヵ国以上で公開された映画史に残る大ヒット作品です。

そんな『千と千尋の神隠し』は、様々な言語に翻訳されており、それが語学学習のツールとしても近年注目されています。

『千と千尋の神隠し』の作品中に使われている英語表現を見ながら、この作品を語学の観点から掘り下げていきたいと思います。


『千と千尋の神隠し』の英語のタイトルはカタカナ表記すると…

まず『千と千尋の神隠し』というタイトルは英語で『Spirited Away』と訳されています。

カタカナで表すとすると「スピリティッドアウェイ」となります。

“spirit”は馴染み深い名詞として「精神」や「魂」、動詞では「急いで密かに運ぶ」、「誘拐する」という意味があります。

”away”は副詞で「離れて」「消えて」という意味があり、“spirit away “は句動詞で「神隠しをする」という意味になります。

”spirited away” はそれが受動態となり、「神隠しに遭う」という意味になっています。

この英訳は、不思議な世界に迷い込んでしまう『千と千尋の神隠し』の訳として、シンプルに世界観が表現されているまさに英語版にぴったりのタイトルであると言えるでしょう。


『千と千尋の神隠し』の英語版で、印象的なあのキャラクターの名シーンのセリフは?

では『千と千尋の神隠し』で特に印象的なキャラクターのセリフを英語版の中から、いくつかご紹介します。

「千!おまえのことどんくさいって言ったけど、取り消すぞ!カオナシ!千に何かしたら許さないからな!」
”Sen, I called you a dope before! I take it back! No-Face, if you put even one scratch on that girl, you’re in trouble.”

千尋に様々なことを教えてくれたぶっきらぼうながらも愛情深いリンが千尋を駅に送った後に言ったセリフです。

「何かしたら許さない」という表現から、リンの家族のような強い愛情を感じます。

”dope”は「どんくさいやつ」「間抜けなやつ」、”take it back” は「(言葉などを)取り消す」「前言撤回する」という意味です。

「一度あったことは忘れないものさ。思い出せないだけで。」
“Nothing that happens is ever forgotten, even if you can’t remember.”

このセリフは、この作品の核心とも言える大切なセリフです。

このセリフは、千尋はハクと以前会ったことがあるように思うけれども、思い出せなくて困っており、そのヒントを求める千尋に銭婆が言ったセリフです。

知りたいと思っている大切なことは、実は自分が既に知っているということを思わせる、心に響く印象深いセリフですよね。

このセリフの英語訳で注目すべきはrememberの使い方です。

”remember”という動詞は日本では「覚えている」という意味が有名ですが、同じ単語で「思い出す」という意味もあるのです。

”forget”「忘れる」に対応する意味として”remember”「思い出す」という意味があることも「覚えて」おきましょう。

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『千と千尋の神隠し』英語版で興味深いのがカオナシの役名

そのほか、英語版で気になるのがキャラクター名ではないでしょうか?

ChihiroやSen、Hakuは日本語版の呼び名そのままですが、

ハクの本名であるニギハヤミコハクヌシは、Sprit of Kohaku River となっています。

そして興味深いのが、カオナシです。

Kaonashiなのかな?と思っていたのですが、実は違いました!

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『千と千尋の神隠し』は英語版とフランス語版ではどんなふうに違う?

『千と千尋の神隠し』の英語版のタイトルは前述のように『Spirited Away』で、まさに『千と千尋の神隠し』の英訳としてぴったりでしたが、他の言語ではどうなのでしょうか。

フランス語では『Le Voyage de Chihiro』、訳すると「千尋の旅」となります。

「千と千尋」という情報だけでなく「神隠し」のニュアンスも削ぎ落とされて、英語版とはまた違う切り取られ方をしていますね。

少し物足りないような気もしますが、フランス語で「神隠し」に対応する表現を端的に表すは難しいのかもしれません。


『千と千尋の神隠し』の英語版の漫画とは?

『千と千尋の神隠し』は英語版のフィルムコミックが出版されていることをご存知ですか?

フィルムコミックとは、映画を静止画として切りとり、貼り付け、コマ割りをし、吹き出しをつけて台詞を入れ漫画化したもののことです。

宮崎駿監督の作品は全てフィルムコミックが出版されていますが、その英語版も出版されています。

フィルムコミックは映像と違い、自分の理解できるペースで言葉やフレーズひとつひとつに注目することができるので、とてもおすすめです。

DVDやBlu-Rayでのリスニングと共に確認するとより、言葉が定着しやすくなります。


『千と千尋の神隠し』の英語版からさらに広がる作品世界のまとめ

『千と千尋の神隠し』は世界中で大ヒットした作品というだけあって、様々な言語に翻訳されています。

小説ではこれまでにも多くの言語に翻訳されている作品も多々ありますが、映画は音声を含めた情報に触れることでができるという点が嬉しいですよね。

特にこの作品は主人公が子どもというだけあって、使われている言葉も比較的シンプルで、言語学習向きであると言えます。

この作品を通して、その言語特有の表現の背景を考えるのも楽しみ方の一つかもしれませんね。

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