『千と千尋の神隠し』といえば、あのカオナシを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
そのカオナシの役名が、英語版『千と千尋の神隠し』では、他のキャストとは違う役名に翻訳がされているのです。
それは、とても興味深いことですよね。
私は「Kaonashi」が役名だと思っていたので、英語版をみたときにはびっくりしました!
今回は、カオナシの英語版の役名についてお伝えします!
カオナシの英語の役名が意味深い!?『千と千尋の神隠し』
『千と千尋の神隠し』は2002年2月、第52回ベルリン国際映画祭で最優秀作品賞である金熊賞を受賞。
また、2003年2月、第75回アカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートされるなど、海外でも高く評価されている作品です。
英語版のタイトルは『Spirited Away』。訳すと『神隠しに遭う』という感じでしょうか。
役名については、たとえば
オクサレ様は Okusare-sama と、日本語の読みがそのまま使われていますが、
なんと、カオナシだけは no-face となっているのです。
海外の方もこれでカオナシの意味が、
みんなの心に潜む"顔なし"と理解されるのではないでしょうか。
なぜ、カオナシのようなキャラクターが生まれたのか、気になりませんか?
それは、宮崎駿監督から子ども達に向けた深いメッセージがありました。
カオナシの正体については、こちらの記事をご覧ください!
カオナシの英語訳は「kaonashi」ではない|登場シーンで笑いが起こる!?
いまや、スタジオジブリ作品は世界的に有名ですが、そのきっかけとなった作品が『千と千尋の神隠し』であるといっても過言ではないと思います。
そんな海外で『千と千尋の神隠し』をみた観客が、カオナシを見たとたんに笑いが起こったというエピソードがあります。
当時のスタジオジブリ作品、海外プロモーション担当の武田美樹子さんが語っています。
いろんな国で試写をしていると、「この国ではこういう反応をするんだ」と発見することがたくさんありました。とくに驚いたのが、カオナシを笑い飛ばす観客が多かったことです。これはアジアでも欧米でも共通で、どうもコミカルに見えたらしいです。カオナシが登場するシーンで泣いている人が多かった日本とは対照的でした。
引用:文春ジブリ文庫 ジブリの教科書12
とても意外ですよね!
お国が変わると映画に求めるものも違ってくるんだ、というエピソードです。
あの登場シーンといい、言葉になっていない声といい、カオナシは不気味な雰囲気を醸し出していると私は思うのですが、、
カオナシの"見た目"で笑いが起こるなんて日本では考えられないですことです。
前出の武田さんは、次のように続けています。
日本人は映画を精神的に捉えるのに対して、海外では、純粋にエンターテインメントとして楽しみに来ていると思いました。ただ、現在は世界中が日本人化してきたというか、外国人でも「ジブリ作品を見て泣きました」という人が増えています。
引用:文春ジブリ文庫 ジブリの教科書12
とても嬉しい海外の方の反応ですね。
ちなみに、日本での公開から18年後の2019年に劇場公開された中国でも「泣いた」との反応が多いのです。
くわしくはこちらの記事をご覧ください!
カオナシ|英語訳は「kaonashi」ではない!?まとめ
いかがでしたか?
世界的に見てもスタジオジブリ作品で評価が高いとされている『千と千尋の神隠し』。
スタジオジブリ作品を、より多くの人々に見てもらいたいですね。
・海外では公開当時、カオナシ登場シーンで笑いが起こっていた。(見た目に対するもの)
・今では、海外でもジブリ作品を見て「泣いた」という人が増えてきている。
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