『千と千尋の神隠し』のモデルとなった場所(街)はどこ?ぜひ行ってみたい!思いませんか。
検索すると、モデルは「台湾の九份」と出てくるので、そーなのかぁと思うかもしれませんが、違います!
スタジオジブリ公式では『千と千尋の神隠し』の制作にあたり大いに参考にした場所として、江戸東京たてもの園を挙げています。
今回は、宮崎駿監督も大好き!
『千と千尋の神隠し』の魅力があふれる江戸東京たてもの園と、モデルだと噂になっている日本国内外の街についてご紹介します。
千尋が体験する、あの世界観を彷彿とさせる素敵ところばかりですよ。
では一緒に見ていきましょう!
千と千尋の神隠しのモデル!ジブリ公式では?
スタジオジブリ公式では、作品のモデル(舞台)となった場所について、ここがモデルといえる場所と、大いに参考にした場所、大きく二つに分けて紹介しています。
その中で『千と千尋の神隠し』は大いに参考にした場所として江戸東京たてもの園を挙げています。
この施設は、江戸東京博物館(東京都墨田区横綱1-4-1)の分館として1993年に3月に開園。
野外博物館なのです。
野外の博物館と聞いただけでドキドキワクワクしますね。
なんといっても、この江戸東京たてもの園一番の魅力は、歴史的な建物を実物の大きさで見ることができることです。
1993年(平成4年)開園時、歴史的建造物の復元棟数は12棟でした。
そこから徐々に復元棟数を増やし、現在は30棟の歴史的建造物があります。
施設のご紹介をしましょう。
住 所:東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園内)
電 話:042-388-3300(代表)
最寄駅:JR中央線 武蔵小金井駅、東小金井駅、西武新宿線 花小金井駅
駐車場:小金井公園 有料駐車場(第1駐車場)利用料金乗用車1時間300円(20分超過ごと100円)
休園日:月曜日(月曜日が祝日の場合または振替休日の場合は、その翌日)、年末年始
開園時間:4〜9月 9:30〜17:30(10〜3月は16:30まで)入園は閉園時間の30分前まで 一般400円
観覧料:一般400円、大学生(専修・各種含む)320円、高校生・中学生(都外)200円、65歳以上200円
入園チケットは、日付指定の事前予約制です。
この江戸東京たてもの園は、現地での保存が難しい歴史的建造物を移築。
復元・保存・展示することで、貴重な文化遺産として次代に継承することを目的にしています。
屋外にある復元建造物だけではなく、通常の博物館のように、屋内の展示室もあります。
かつては『千と千尋の神隠し』(2001年)が公開された翌年、2002年に特別展「江戸東京たてもの園と千と千尋の神隠し」が開催されました。
その翌年には、来場者数が200万人を達成するなど『千と千尋の神隠し』の世界観を、たくさんの人々に伝える施設となっています。
宮崎駿監督は、スタジオジブリから散歩にちょうど良い距離にある江戸東京たてもの園へ、よく散歩に出かけていたようです。
江戸東京たてもの園が開園した1993年は、『紅の豚』(1992年)公開の翌年。
映画の制作中、気分転換に散歩をしながら、宮崎駿監督がいろいろな構想を練っていたのか?
と思うと、また違った目線で江戸東京たてもの園を感じ・楽しむことが出来そうですね。
『千と千尋の神隠し』釜爺のボイラー室のモデル、武居三省堂
江戸東京たてもの園で、一番「あー!これ見たことある」と感じさせるのが、武居三省堂(たけいさんしょうどう)ではないでしょうか。
この建物は、明治初期に創業した文具店で、1927年(昭和2年)に建てられました。
あのボイラー室の引き出しだらけの壁がとても印象に残っていますよね。
釜爺のボイラー室の引き出しになった壁は、「江戸東京たてもの園」にある武居三省堂がモデルになっています。https://t.co/alQTXqpPpc#千と千尋の神隠し #千と千尋 pic.twitter.com/hYGWIpESvH
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) August 16, 2019
実はこの建物、3階建で看板の前面がタイル貼り、屋根の形もとても特徴的なのです。
江戸東京たてもの園に行ってみると、宮崎駿監督がこの博物館からたくさんのインスピレーションを感じ、作品に投影されていることを感じることができると思います。
『千と千尋の神隠し』油屋のモデル、子宝湯
もうひとつ『千と千尋の神隠し』で描かれている、湯婆婆が経営する油屋。
八百万の神様たちのお湯屋です。
あのモデルとなった銭湯が、江戸東京たてもの園にある子宝湯(こだからゆ)です。
この銭湯は、足立区千住元町にあったものを移築しました。
1929年(昭和4)に建てられたものです。
外観は神社仏閣の本殿を思わせるような造りですよね。
脱衣所など、内部も贅を尽くした造りになっていて、歴史的建造物としてぜひとも見学したい銭湯です。
千と千尋の神隠しのモデル!公式では?-愛媛県の道後温泉
その他『千と千尋の神隠し』のモデル地のひとつとされているのが、愛媛県の道後温泉本館です。
こちらには、1998年7月にスタジオジブリの社員旅行で訪れています。
なんだか、社員旅行の"旅のしおり"なのに、スタジオジブリと書かれているだけでワクワクするのは私だけでしょうか?
そのほかインスピレーションを受けた場所として、目黒雅叙園や鹿鳴館があります。
なるほど、油屋の内部装飾や湯婆婆の部屋など豪華絢爛な雰囲気は、そういったところから感じ取ったものから創作されているんですね。
そういえば、宮崎駿監督って何かを見て描くのではなく、自分の記憶の中にあるものを手繰り寄せるようにして描く、ということを鈴木敏夫プロデューサーが語っていました。
公式が認めたモデルとされる場所を訪れると、インスピレーションや受けたものから創作へ発展させる過程を感じることができるのではないでしょうか。
スタジオジブリ公式でも、モデルとされた場所については実際訪ねても全く同じ風景に出会うことはないと思いますとしています。
千と千尋の神隠しのモデル|行ってみたい台湾の九份
台湾の九份(きゅうふん)
は、かつて金鉱発掘の街として栄えました。
よく油屋のモデルと噂されるのは「阿妹茶楼」という茶芸館で、提灯が灯り始める時間帯は千尋がビクビクしながらハクに連れられていくシーンを思い起こさせます。
しかし、台湾がモデル地と噂されることについて、宮崎駿監督はキッパリ違うとインタビューで答えています。
この九份は、台北から日帰りで往復できる距離ということもあり、日中とは別に、ノスタルジックな雰囲気を味わうツアーもあるようです。
たしかに夕暮れ時は、八百万の神様が出てきそうな雰囲気の街。
主人公千尋の気分を味わうには、ピッタリな場所かもしれませんね。
千と千尋の神隠しのモデル!公式では?|まとめ
いかがでしたか?
千と千尋の神隠しのモデルとされた場所は台湾ではありません。
ジブリ公式では江戸東京たてもの園とされていますので、ぜひ訪れてみたいですね。
台湾の九份も、たしかに千尋が迷い込んだ街に似ています。
以前、宮崎駿監督がインタビューで「映画がヒットすると、自分んとこがモデルだと言いたがる」と話していました。
監督らしいコメントにクスッと微笑んでしまいますが、それは世界中から『千と千尋の神隠し』が愛されていることだと感じます。
あなたも「ここがモデルとなったのでは?」と感じる場所を探してみてはいかがでしょうか?
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