『千と千尋の神隠し』の舞台化が発表され大変話題になっています。
さて、宮崎駿監督は舞台化するにあたりどんな条件を出したのでしょうか?
それはたったひとつだけ、とても宮崎駿監督らしい許諾の条件でした。
今回は、2022年2月から東京帝国劇場で始まる舞台『千と千尋の神隠し』について、宮崎駿監督がどのようなことを語っているのか、それはどんな意味があるのか考察してみたいと思います。
『千と千尋の神隠し』舞台化にあたり宮崎駿監督が出した条件は?
『千と千尋の神隠し』の舞台化が発表されたとき、私がまず感じたのが「宮崎駿監督は舞台化をどう思ってる?」ってことでした。
このことについては、鈴木敏夫プロデューサーが記者会見で明らかにしています。
「俺は舞台を観に行かなくていいように」
宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』舞台化許諾の条件は、この一つだけでした。
そして、宮崎駿監督は「自分の映画にしか興味がない」とも語っています。
自分の映画というのは、宮崎駿監督が制作中で、現在4年ほど経過している「君たちはどう生きるか」のこと。
『千と千尋の神隠し』も自分の映画では?と、このコメントを聞いたとき私は感じました。
しかしそれは"自分の映画を舞台化すること"には、全く興味がないということなんですね。
「自分の作品に集中するため過去のことは忘れよう」とも語っていました。
たしかに、以前から比べると宮崎駿監督は公の場に出ることはなくなりましたよね。
スタジオジブリ公式サイトでは、かつて行っていた宮崎駿監督の講演活動について"きっぱりと辞めてしまった"としています。
それだけ現在、最新映画「君たちはどう生きるか」に集中しているかが伝わってくるお話です。
『千と千尋の神隠し』舞台化よりも自分の作品に集中したい
2021年1月から、スタジオジブリがTwitterを開設し現場の様子を伝えています。
宮崎駿監督をはじめ、アニメーション制作に携わる各スタッフがどのような現場で、どんな作業をしているのかなどの説明がとても丁寧で興味深いものばかり。
そのほかちょっとした裏話なども嬉しいです。
毎日のツイートは笑顔になったり、気づきがあったりなど、おかげさまで私たちファンがジブリを身近に感じられるようになりました。
その中で、私の印象に残った写真がこちら。
宮崎駿監督が、毎日一歩ずつ"自分の映画"の完成に向けて歩んでいる姿に、見ているこちらが背筋をピンとしなければらない!と感じた一枚です。
1984年の『風の谷のナウシカ』公開から38年、いやま世界的に有名なアニメーション監督となった宮崎駿監督。
38年経った今でも、子どもたちへのメッセージをアニメーションを通して伝えていきたいという思いや仕事と向き合う、その変わらない姿勢が多くのファンを持つ理由なんだと気付かされます。
『千と千尋の神隠し』の舞台化に興味がない宮崎駿監督に鈴木さんは
『千と千尋の神隠し』キャスト発表のときの記者会見で、宮崎駿監督は舞台化についてどんなふうに語っているか?と聞かれた鈴木敏夫プロデューサー。
先述の「自分の映画にしか興味がない」と語った後、質問した記者に対し最後「すみません へそ曲がりで」と謝っていた鈴木プロデューサー。
プロデューサーとは、いつも監督の味方になること、とご本人はいつも語っています。
宮崎駿監督に、思う存分新作映画に集中して欲しいという気持ちが伝わってきたように感じました。
この舞台は、ポスターに"世界初演"とあるように、これから世界中を公演する作品になることを予感させますね。
公式サイトでは、日本語のほか、英語、フランス語、中国語、韓国語で表記されています。
ぜひ、不朽の名作『千と千尋の神隠し』がこれからも世界中の多くの人々に愛されることを祈りつつ、どんな演出になるのか、世界初演のその日を楽しみに待ちましょう!
『千と千尋の神隠し』舞台化で宮崎駿監督が出した条件は?まとめ
・新作映画の制作に集中したいので、舞台化には興味がない。
・舞台化に興味がないというよりは"自分の映画にしか興味がない"舞台、新作映画、どちらもファンにとっては楽しみでしかありません!待ち遠しいですね。
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