ポニョが怖いってなぜ?津波?歌詞やトンネル、お母さんやリサ、数字の3やハムにまつわる都市伝説を考察

崖の上のポニョ
引用:https://www.ghibli.jp/works/ponyo
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『崖の上のポニョ』って、かわいい絵柄とは裏腹に怖いとの声があること、ご存知ですか?

津波が怖い
ポニョの半魚人の姿が気持ち悪い
奇妙な主題歌の歌詞
ポニョが嫌いと言ったトンネル
ポニョのお母さんやリサも怖い などなど

理由はたくさんあるようです。

さらには、数字の3ポニョが食べたハムにも怖い都市伝説があると噂されています。

今回は、ポニョが怖いとされる理由と、都市伝説を考察していきたいと思います。




ポニョが怖いってなぜ?津波?

この作品に出てくる登場人物全員が、津波を肯定しているような表現をしているから怖いとされている声があります。

ポニョはフジモトが集めていた「命の水」を浴びてしまったことで、強力な魔法が使えるようになりました。

そこから宗介に会いたい一心で、ものすごい威力の津波を引き起こしてしまうわけです。

好きな人に会いたい、その理由だけで津波を簡単に引き起こせるのは、観ている側からしてもたしかに怖いしハラハラします。

それを小さな女の子が起こしているとなると、怖さが増してこの作品を観れない…って人の気持ちもわかる気がしますね。

引用:https://www.ghibli.jp/works/ponyo

『崖の上のポニョ』が公開されたのは2009年。

「東日本大震災」の発生は2011年。

この震災以降、日本中が波への恐怖と警戒心をかなり強く持つようになりました。

じつは、このとき一時的に『崖の上のポニョ』はテレビ放送を停止していたのです。

そして、宮崎駿監督が津波がくることを予言していたという都市伝説もあるのだとか。

そんなこと、私はありえないと思っています。

逆に、このような都市伝説が出てくることの方が、とても怖いと感じてしまうのは私だけでしょうか。




ポニョが怖い!半魚人で気持ちが悪いから?

私がはじめて『崖の上のポニョ』を観たとき、ポニョの半魚人姿を見て、ギョッとしたのを思い出しました。

半魚人というだけで奇妙な響きですよね。

それが映画館の大画面に出てくるだけでもかなりの迫力!

夢にまで出てきそう。

ポニョが人間の姿のときや、登場する人物のキャラクターは目に光が入ったいきいきしたもの。

でも、ポニョが半魚人になったときの目には光がいっさいないのです。

瞳孔がかなり開いた状態は、奇妙さが増すのだと思うんです。

 

宗介はどんな姿のポニョも好きだと語っているシーン。

印象的ですよね〜。

いい大人なのに、気味が悪いと思ってしまった私は、宗介の発言を聞いて反省しました・・・。

私なら、繋いでいた手が人間の手から半魚人の手に変わると叫んでしまうかもしれません。

ポニョの半魚人姿が気持ち悪い

ネットでは、そんな声がかなり多いように思えました。

私と同じ気持ちの人が多くて安心しましたが、ポニョとこの作品自体は大好きなので複雑な気持ちですね。




崖の上のポニョの歌詞が怖い?

『崖の上のポニョ』のテーマソングの作曲をした久石譲さんは、ポニョについて次のように語っています。

“死後の世界、輪廻(りんね)、魂の不滅など哲学的なテーマを投げかけている。でも、子供の目からは、冒険物語の一部として、自然に受け入れられる。この二重構造をどう音楽で表現するか。そこからが大変でした”(2008年7月31日読売新聞)
引用:https://www.excite.co.jp/

つまり、死後の世界のことと、宗介の冒険物語の二重構造なのだということ。

かわいい作品だと思っていた私は、怖いと感じたのですが、みなさんはどうでしょうか。

子ども向けらしい歌詞なので誰が聴いても、かわいいとは思えますよね。

でも、裏側にこんな設定があるとは、作品を1度観て考察してみないとわからないもの。

子どもにはあまり理解できず、大人も深読みしないとよくわからない構造になっているのですね。




ポニョが食べたハムが怖い都市伝説に?

ポニョがハムを好きなのは、作品をご覧になった方ならもうご存知ですよね。

これについては、ポニョが人間界に存在していないことを表しているといった都市伝説があるのです。

人間界では、調理器具や火を使って調理したものを食べるのが一般的。

ポニョと宗介がラーメンを食べるシーンで、ポニョはラーメンを食べながら寝てしまいましたよね。

じつは、あのときハムしか食べていなかったこと覚えていますか?

あのときのラーメンの具材には、麺、ネギ、ハムがありました。

この中で、なにも手を加えていない食材はハムだけなのです。

ポニョが人間界に存在していないので、包丁や火を使った食べ物に魅力を感じなかったのだろう、といった都市伝説。

うーん・・・でもこの都市伝説、私は納得できません。

私が考えるに、ポニョはフジモトに緑のだんごのような食べ物を与えられていました。

あのシーンを見れば、ポニョたちへの食べ物の制限も厳しそうな感じがしたんですけど、どう思いますか?

ポニョは、生まれてから質素なご飯しか与えられなかった。

なので、サンドイッチの具材の中で1番塩分の高そうな香りに魅力を感じてかぶりついたのではないかなと考えました。

海で育ったので、塩分の匂いに敏感なのでしょう。

味の濃いハムの魅力にドハマりしてしまったのではないでしょうか。




ポニョが怖いと言ったあのトンネルの意味は?

人間界から死後の世界の境界線と言われているあのトンネル。

ポニョはそのトンネルが生死の境目だということがわかっていたのでしょう。

トンネルを通ろうとした宗介にポニョは「ここ嫌い」と言いました。

でも、その意味が宗介にはイマイチ伝わらず、宗介はポニョの手を握り、腹をくくったような面持ちでトンネルの中へ。

そのトンネルを歩いているうちにポニョは半魚人の姿になり、最終的にはもとの魚の姿になってしまいました。

この都市伝説、私はかなり納得できると思ったのです。

なぜなら、トンネルをくぐるポニョの元気がなくなり、ぐったりしていったから。

ポニョは自分がこうなることがわかっていて通りたくないと思ったのでしょう。

自分でも、このトンネルが生死を分けるトンネルだなんて知っていたら近づきもしないですよね。

 

トンネルを嫌がると言えば『千と千尋の神隠し』。

あの千尋を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

あのトンネルも油屋に続くトンネルで、神様たちが集う場所です。

『千と千尋の神隠し』は神様の国のお話ですが、死後の世界とそう変わりなく感じませんか?

ジブリってトンネルが作中に大きく出てくる作品は、みんなそのトンネルに意味があるんです。

そのことから『崖の上のポニョ』のトンネルにもなにか意味がある!

そのように考えて「生死の境界線」が都市伝説になったんですね。

ほかのジブリ作品にもある意味深なトンネル、これはかなり有力な説ではないでしょうか。




ポニョのお母さんが怖い?

ポニョのお母さんの正体はチョウチンアンコウなんです。

このポニョのお母さんがチョウチンアンコウ説は、宮崎駿監督が著書「続・風の帰る場所」でも次のように語っているので、私は事実と捉えることができます。

ポニョのお母さんの本当の姿はアンコウ。
でも体長1キロのアンコウが出てきても画面の中にどう入れていいのかわからなくなる。
人間の姿もとることができて、その代わり大きさは自由自在。

え?チョウチンアンコウってなにが怖いの?と思いますよね。

もちろん見た目そのもの気持ち悪くて怖いというのはあります。

それ以上に、チョウチンアンコウの生態がビックリなのです。

なんでも、メスのチョウチンアンコウは用済みのオスを自分の皮膚に吸収してしまうのです!!

オスはメスの体の一部になってしまうということですね・・・。

うーむ・・・。

ポニョのお母さんは「海なる母」。

海中にたくさんの夫と子がいますが、夫はみんな自分の体の一部にしているってことに。

それじゃあフジモトは?となりますよね。

フジモトは「生命の水」を集める重大な役目を担っているので、吸収されずにいるのです。

だから「生命の水」を集めるのをやめることや、役目が終えてしまったそのときには…。

考えるだけでも恐ろしいですよね。

ポニョも自分のお母さんがどんな人か聞かれ、とーっても怖いよと言っていました。

正体を知った上でこの言葉を聞くと、ポニョが言っていたとおりだ…と感じますね。

 

ポニョのお母さんについては、こちらの記事で詳しくお伝えしています!

グランマンマーレの正体はポニョのお母さん!モデルはチョウチンアンコウってホント?
2008年に公開された名作ジブリ『崖の上のポニョ』。 今回紹介するグランマンマーレは、作中ではポニョのお母さんとして登場します。 謎に包まれたグランマーレの正体は、本当にポニョのお母さんなのでしょうか? チョウチンアンコウが真の姿といった噂...




リサにもあるポニョの怖い都市伝説

リサが津波に飲み込まれて死んでしまったという都市伝説もあります。

これは本当ではないかと思うんです。

リサは津波が町を襲ってきたとき、宗介と家で避難するよりもひまわりの人たちの安否を優先しました。

宗介はポニョと自分の船を使ってひまわりを目指します。

そして、途中、リサが乗っていないリサカーがあることに気が付き泣き出してしまったのです。

そこで宗介や作品を観た人は、津波に飲まれてしまったんだ…と思いますよね。

しかも、リサもいるクラゲドームの中で、おばあちゃん同士はこんな会話をしています。

「あの世もいいわねー!」
「リサさんもつらいでしょうね…」

この会話って、間違いなくあの世へ来てしまった人たちの会話と捉えてしまうのは私だけ?

この会話に気づいたとき、え!?と思い何度もそのシーンを見返したのを思い出します。

とはいえ、

結末からして全部ポニョのお母さんとフジモトの魔法だった可能性もありえます。

地上には助けも来ていましたしね。

ポニョが5歳の女の子になってエンディングを迎えたので、おばあちゃんたちが自分たちは死んだのだと錯覚していただけなのかもしれません。

私はこの都市伝説には肯定派ですが、もちろんみんな元気で幸せに暮らしてくれることに越したことはありません。

あなたはどんなふうに感じましたか?

グランマンマーレの正体はポニョのお母さん!モデルはチョウチンアンコウってホント?




ポニョには数字の3にまつわる怖い都市伝説がある!?

数字の3は、輪廻転生の意味があります。

『崖の上のポニョ』では、徹底的に数字の「3」にこだわっていますよね。

リサの車のナンバー「333」
グランマンマーレが宗介にした「3」つの質問
ラーメンの待ち時間「3」
ポニョは「3」つの姿になれる

この作品は、ポニョが人間に輪廻転生したお話。

そこに注目した数字を使ったのではないでしょうか。

数字の「3」はそのほかにも、男(数字で表すと1)と女(数字で表すと2)の間に生まれた「新しい命(数字で表すと3)」という意味があります。

 

ただ、これは怖い都市伝説ではありませんね。

『崖の上のポニョ』のキャッチフレーズは「生まれてきてよかった。」です。

また、日本では数字の「3」は縁起のいい数字として好まれています。

偶数だと割り切れしまうので、縁などが途切れてしまいやすいのだとか。

今回ご紹介した都市伝説の中で、私が1番納得できたのがこの数字「3」の説!

すべてに共通して今回は「3」だったので、この数字を徹底したのではと感じます。

 

必要以上の描き方はせず、観る側の判断に委ねる"余白のある"ストーリーがジブリであり宮崎駿作品。

ファンとしては「さすが宮崎駿監督!」と、ため息すらこぼれてしまいます。




ポニョが怖いとされるのはなぜ?まとめ

今回は『崖の上のポニョ』が怖いといわれる理由を都市伝説を交えながらご紹介しました。

「ポニョが怖い」とされる理由は・・・
・登場人物全員が津波を肯定しているような表現をしているから。
ポニョの半魚人姿は大きな口で目に光がなく、瞳孔がかなり開いた状態で奇妙だと感じるから。
テーマソングの歌詞が、死後の世界と宗介の冒険物語だと思わせる二重構造できている。
・ポニョがハムを好きなのは、ポニョが人間界に存在していないことを表している。
・ポニョが怖いと言っていたトンネルは、人間界から死後の世界の境界線
・ポニョのお母さんの正体が、オスを皮膚に吸収するメスのチョウチンアンコウだから。
・リサは津波に飲み込まれて死んでしまった
数字の3は、輪廻転生や「新しい命(数字で表すと3)」という意味がある。
『崖の上のポニョ』をさらに楽しく鑑賞できる記事はこちら



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