『千と千尋の神隠し』に登場するキャラクターで可愛い!とネット上評判になっているのが坊ネズミです。
とくに釜爺が千尋に言う「 えんがちょ」のシーンで、千尋の真似をする姿が可愛いとネットでも評判になっているんです。
今回は、坊ネズミの可愛さや心の成長ぶり、そして「えんがちょ」の意味についてお伝えします。
千と千尋の神隠し|ネズミの名前は"坊ネズミ"正体は湯婆婆の息子坊
坊ネズミと聞いて、だれのこと?と思いませんでしたか?
劇中では「坊ネズミ」という表現は出てこないのですが、湯婆婆の一人息子である「坊」が銭婆の魔力でネズミにされてしまった、ぽっちゃりしたピンク色のネズミのことです。
なので、ネズミの正体は湯婆婆の息子の坊ということになりますね。
契約印を盗んだ竜の姿をしたハクを追って、銭婆が油屋まで追ってきた来たシーンでのこと。
銭婆は、坊を見るなり「あんた、太りすぎだね」といい、その巨体から、母親である湯婆婆の過保護によって甘やかされて育っていると感じたのでしょう、坊が銭婆に「バーバ」と呼びかけたら「お母さんとあたしの区別もつかないのかい」といって、魔法を掛けてしまいました。
私も、映画で初めて坊が出てきたとき「なんだこの子、ずいぶんと甘やかされて育っているのね」と感じたものです。
でも、よく考えてみると、湯婆婆もスリムではないので、遺伝で坊も巨漢なのかな?なんて思いながら観ていましたが、銭婆が坊をみて「太りすぎ」ということは、やっぱり外にも出ることができず、欲に任せて食べてばかりいたからなんですね。
宮崎駿監督は、作品の随所に現代社会に対する警鐘を鳴らすような表現をしていますが、この坊の姿もメッセージが込められているのでしょう。
こちらの記事では、心に深く残る、銭婆の名言などをまとめています!
このとき、坊がネズミに、3つのオヤジ顔の頭(かしら)が坊に、そして湯バードはハエドリに姿を変えられてしまいます。
姿を変えられたことで、坊はどうなるんだろう?と思っていましたが、この"身軽にしてもらったこと"で外の世界を知るきっかけになり、坊はネズミになって以降、成長をしていくんですよ。
千と千尋のネズミがかわいい!
坊はこれまで湯婆婆から「外に出ると病気になる」と言われていたこともあり"外の世界を見てみたい"という子ども特有の好奇心が、母親の手によって奪われてたんですよね。
ネズミの姿に変わり"身軽になった"ことで、さまざまな好奇心が芽生えてきたのでしょう。行動力のある千尋のことも好奇心の対象となり、一緒に行動したい!という感情が芽生えたかのように、さまざまな経験をし始めます。
坊ネズミの「えんがちょ」は千尋への好奇心から?
千尋は、ハクをなんとか助けたい!と、傷ついたハクに河の神に貰った"ニガ団子"を食べさせるシーン。自分の上半身ほどある大きな竜の顔を目の前にしても、怯むことなく力一杯に口を開け食べさせていました。
痛みに我を忘れたように暴れた竜(ハク)は、ニガ団子おかげで、銭婆のもとから盗んできた契約印を吐き出します。
釜爺が言っていたように、契約印には呪いがかけられていました。タタリ虫です。
呪いっていうから、不気味な感じかと思いきや、かわいい虫でした。
そして、このチョロチョロするタタリ虫を千尋が踏みつけて退治!
千尋は、そのまま釜爺のところで「えんがちょ」をしてもらいます。
ススワタリがビクビクしながら千尋の様子を見ている姿が可愛いですよね〜
こちらの記事では、釜爺を深掘りしています!
「えんがちょ」の言葉の意味については、こちらで紹介しています!
千と千尋の神隠し|えんがちょとは?意味は怖い?英語版ではこう言ってる!
そんな千尋もタタリ虫を踏みつけてしまったことで、自分に何が起こったのかわからない気持ちと「えんがちょってなに?」って表情をしているようにも見えますね。(かわいい)
さぁ、ここでいよいよ登場!
坊ネズミが千尋の真似をするように「えんがちょ」をするのです。
このときは、釜爺が千尋へ、ハクが湯屋に来た時の様子や、銭婆のことを語る大事なシーンですが、あまりに坊ネズミが可愛すぎて、物語の核心部分が耳に入ってこないほどだったとネットで語っている方もいるほど(笑)。
そして「えんがちょ」をしている坊ネズミに集まってくるススワタリ達も可愛い!
このときは、我が家の子どもも「かわいい」と言って大笑いしていました。
こんな仕草をする坊ネズミ、よっぽど千尋のことが好きなんですね。坊の好奇心がどんどん広がっていきます。
千と千尋の神隠し|坊ネズミの成長ぶりが可愛い
さて、ここからは更に坊ネズミの冒険が始まります。
ハクを助けたい一心で、千尋とカオナシ、ハチドリ(湯バード)とともに銭婆の家へ電車で向かいます。
坊にとっては初めての外、初めての電車、もう初めてづくし!好奇心爆発って感じなんでしょうね。
車中、千尋の膝の上で眠る疲れた表情を見せますが、大好きな千尋に守られついて行くところが、また可愛いです。
坊ネズミかわいい pic.twitter.com/8FJ7V2T0TU
— にゃんころもち (@ui_mko) August 16, 2019
ネット上で、坊ネズミがかわいい!というつぶやきが多いのも納得ですね。
こちらの記事もあわせてどうぞ!
千と千尋|カオナシ正体の意味に込めた宮崎駿監督のメッセージとは?
千と千尋の神隠し|坊ネズミはもう少年!
銭婆の家から油屋に戻ってきたとき、坊の成長ぶりが伺える、橋の上での印象的なシーンがあります。
千尋が豚になった両親を見つけ出すシーン。湯婆婆の企んでいることがわかるのか?坊はこんなことをいいます。
「千を泣かしたら、バーバキライになっちゃうからね」
我が息子が歩いている姿にもびっくりしていますが、そんなことを言われ、オロオロする湯婆婆の姿も印象的です。
ネズミのままでいたかった坊が千尋から学んだこと
坊はすでに魔力は無くなっていたはずなのに"自らの意思で"ネズミの姿のままでいた坊。
どうしてなのでしょう?
子どもは単純に"楽しいこと"が大好きです。そしてその大好きの元が"好奇心"なんですよね。
これまで湯婆婆に支配されていた生活が千尋との冒険で一変し、自分の意思で表現することの素晴らしさを知ったのです。
千と千尋|坊ネズミの声優は、当時8歳の神木隆之介さん
神木隆之介さんは、もうスタジオジブリ作品では常連の声優さんですよね。
この『千と千尋の神隠し』が神木さんの声優デビュー作で当時は8歳でした。
私はいつも、8歳とは思えない演技力だなぁと感心しています。
そして、定評のある演技力が、いまや俳優業と声優業の両立を図ることができている数少ない俳優さんだと感じています。
神木さんが出演されているそのほかのスタジオジブリ作品も、こちらで紹介しています!
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千と千尋|ネズミ名前や正体は?まとめ
・坊ネズミの正体は、湯婆婆の息子である坊。
・坊を魔法でネズミにしたのは銭婆。
・「えんがちょ」は千尋の真似で、このシーンが可愛い!と話題になっている。
・坊はネズミの姿になったことで千尋と冒険を共にし、心の成長を遂げる。
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