借りぐらしのアリエッティのその後ってスピラーと結婚した?

借りぐらしのアリエッティ
引用:https://www.ghibli.jp/works/karigurashi/
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スタジオジブリ作品『借りぐらしのアリエッティ』(2010年公開)に登場する小人の少年スピラーはご存知ですか?

心臓の病気で手術を控えている翔とは違い、ワイルド感たっぷりな男の子ですよね。

コオロギの足をアリエッティに差し出す姿なんか、とてもかっこよく見えます!

そして一見、不器用に見えますが、アリエッティに対する気遣いもできる優しい男の子です。

ラストシーンでは、アリエッティにラズベリーを渡して励ます姿がとても印象的ですが、その後二人は結婚したのでしょうか?

原作での二人はどんな結末を迎えるのでしょうか?

今回は、とても気になるアリエッティとスピラーのその後について、いろいろ考察してみたいと思います。



アリエッティのその後|まずはスピラーと出会うまで

映画『借りぐらしのアリエッティ』では、アリエッティ家族がこれまで長年「借り」ながら暮らしていた家を離れなければなくなり、次の新しい「借り」のために引っ越すシーンで終わっています。

ラストの翔との別れを惜しむアリエッティを見つめるスピラーの表情は、明らかにアリエッティに恋心を抱いている感じです。

そんな二人を見ていると、なんだかアリエッティとスピラーはその後結婚するのかなぁって気持ちになってしまっていますね。

引用:https://www.ghibli.jp/works/karigurashi/

スピラーがアリエッティより年下なんて、ちょっと意外

アリエッティは14歳、スピラーは12歳です。スピラーは年下だったんですね〜

映画のストーリーは、小人であるアリエッティと人間の翔(12歳)との関係性がクローズアップされている印象です。

借りぐらしのアリエッティ|翔の手術は成功した?考察してみた!
2010年公開の映画『借りぐらしのアリエッティ』は、主人公・小人のアリエッティと人間の翔(しょう)が織りなすストーリーです。 "小人は人間に見られてはいけない"という掟のもと、アリエッティ一家がつつましく暮らしている様子を描いています...

自分は長く生きられないと考える翔に対し「(私たち種族は)滅びたりしない!」と憤るアリエッティ。

そんな物語の中盤、アリエッティの父親が脚にケガをしたところを助け、家まで送ってくるというシーンで登場するのがスピラーです。

引用:https://www.ghibli.jp/works/karigurashi/

アリエッティの父親ポッド(61歳)は新しい「借り」をする家を早く探さなければと気が焦っていたのだと思います。無理をした結果、脚を負傷してしまいました。

そんなとき助けたのがスピラーです。

アリエッティとの「借り」では、道具を駆使して「借り」をしていた、あの口数の少ない父親がケガをしてスピラーに対し"ほんとうに助かった"と語っていたことがとても印象的です。

アリエッティは、翔からの言葉を受け"もう小人は私たち家族しか生き延びていないのだろうか"と不安になっていたとき、スピラーのような少年に出会えたことで、アリエッティは大喜び!こちらも嬉しくなるような展開でした。

さらに、スピラーのほかにも小人が生きていることを聞いたアリエッティの希望に満ちた表情は、それまで自分の未来に不安すら覚えていた14歳の少女に希望を与えたのです。

引用:https://www.ghibli.jp/works/karigurashi/

大喜びのアリエッティに対して、これまで外の世界で暮らしていたスピラーは、初めて自分と同じ年頃の女の子を見たようなびっくりした表情がとても対照的でした。

小人同士の女の子と男の子、これからの物語の展開にワクワクさせるシーンです。



アリエッティのその後|原作では結婚する?

アリエッティとスピラー、原作では結婚しないのです。

映画『借りぐらしのアリエッティ』はメアリー・ノートン著「小人の冒険シリーズ」の第1巻から第3巻を原作とし、宮崎駿監督が企画・脚本を手がけた米林宏昌監督、初監督の物語です。

この「小人の冒険シリーズ」第1巻が出版されたのは1952年、今から約70年前にイギリスで児童向けファンタジー小説として発表されました。

このうち第1巻は、イギリスの児童文学の賞であるカーネギー賞を受賞しています。

「小人の冒険シリーズ」
第1巻「床下の小人たち」(1952年)
第2巻「野に出た小人たち」(1955年)
第3巻「川をくだる小人たち」(1959年)
第4巻「空をとぶ小人たち」(1961年)
第5巻「小人たちの新しい家」(1982年)

邦訳は1956年に岩波少年文庫より出版されています。

 

第1巻は、アリエッティ家族が「借り」をしながら人間が住む家の床下で暮らす様子を描いています。

第2巻は、スピラーが登場!

第3巻では、アリエッティ家族が別の住処を求めて川を下る様子を描いています。

映画『借りぐらしのアリエッティ』は、この第3巻までのストーリーを凝縮したものになっているんですね。

 

そして、第4巻「空をとぶ小人たち」、アリエッティとスピラーの結婚に触れるようなお話があるのです。

それは、アリエッティが「(将来)スピラーと結婚すると思う」と語るシーン。告げられた母のホミリーはびっくり!

結婚に関してはアリエッティが自分の希望としてスピラーを挙げていたという描写だけで、それ以降原作は二人の未来については触れていません。しかも三角関係に発展するような別の小人も登場するのです。

児童文学小説で三角関係が出てくるとは、少しびっくりしてしまいました。でも二人の少年の間で揺れ動く少女の気持ちを描くことは、子どもの心の成長の過程では大事な経験ですね。

原作でも、何かとアリエッティを助けてくれるスピラー、アリエッティはそんなところに惹かれていったのでしょうね。14歳の少女らしい姿です。そして自分の将来を考えた時にスピラーとの結婚を考えたのだと思います。

しかし、第5巻「小人たちの新しい家」では、アリエッティとスピラーが喧嘩をしてしまうというストーリーがあり、最終的にはその後の二人がどのようになったのかが描かれていません。

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2010年公開のスタジオジブリ作品『借りぐらしのアリエッティ』は、米林宏昌さんの初監督作品です。 イギリスの女性作家メアリー・ノートンの児童文学作品「床下の小人たち」が原作ですが、映画では原作と違う点が多いとの声があがっている作品でも...

 



アリエッティのその後|原作から見えてくるもの

映画『借りぐらしのアリエッティ』では、アリエッティ家族とスピラーの姿が描かれていますが、原作では、アリエッティのおじさん家族が登場します。

そして、人の家の床下で「借り」をするアリエッティ家族と、野原で「狩り」をして暮らすスピラーの描写も楽しく描かれています。

この映画の企画・脚本を手がけた宮崎駿監督は、ご自身の著書で、原作「床下の小人たち」について語っています。

 はじめにこの本を読んだのは、50年近くも昔のことです。ヒロインのひびきの良い名前と、老婦人と少女が暖炉の前にいるらしいさし絵が、とても強く印象にのこっています。

自分達が大きな人間で、小人はひっそりくらしている小さなものと考えていたのに、今では自分達こそ小人のような気がする時代になりました。それで、この本は少しも古くなっていないのだと思います。【1956年刊】

本へのとびら-岩波少年文庫を語る より(宮崎駿著)

映画でも、原作でも、アリエッティとスピラーの強く生きる姿が描かれています。

そしてどちらも、小人たちの結末を描いていません。

原作で小人達は、人間に晒し者にされたりなど、さまざまな辛い目に遭います。そんな描写をすることで"生きること"の難しさを子ども達に語りかけているようにも感じました。

アリエッティ家族に襲ってきた出来事も、そんな生きることの大変さをアピールしているように捉えました。そんな中、スピラーのような強さを持ち合わせた仲間との交流は、アリエッティにとって、生きる希望にもなったことでしょう。

スピラーから、他にも小人がいることを知った時のアリエッティの表情は、この映画で一番の笑顔ではないかと思います。

映画を観終わったとき、我が家の子どもは「アリエッティたち、これから大丈夫かなぁ」と言っていました。

子どもが、今もどこかでアリエッティやスピラーが喧嘩しながら生きているのかな?結婚したかな?子どもはできたかな?なんて想像を膨らませてくれたら、とても嬉しいです。

そして映画を通して、原作の全5巻を読んでみたい!と言い出したら一緒に読み直して、物語について語り合いたいものです。



借りぐらしのアリエッティのその後|まとめ

・アリエッティとスピラー、原作では結婚しない。(結婚までの描写はない)
・アリエッティが「(将来)スピラーと結婚すると思う」と語る描写のみ。
・原作では、他の小人も登場し三角関係になる。
・最終巻では、二人は喧嘩してその後の描写はない。



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