『耳をすませば』実写映画は最悪?中止・お蔵入りって言われるのなぜ?

耳をすませば
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『耳をすませば』の実写版が、いよいよ2022年10月14日に公開されますね。

これまで、コロナの影響で中止やお蔵入りになるのではないかと危惧する声もありましたが、やっと公開が決まって待ち遠しい!

『1995年にスタジオジブリによって映画化された『耳をすませば』は、中学校3年生の男女が、今後の自分進路や恋愛など、思春期の心の揺れを繊細に表現した作品です。

アニメや漫画の実写化というのは、昨今珍しいことではないのですが、当時「実写はやめて!最悪」などの声が多く聞かれました。

これほどファンの多い作品なのに、どうしてなのでしょう?ぜひ観てみたい!との声が少ないのはなぜなのでしょうか?

今回は『耳をすませば』の実写化に対する声を集めてみました。

では、一緒に見ていきましょう!




『耳をすませば』実写映画が中止?お蔵入りの噂はホント?

『耳をすませば』実写版は当初、2020年9月18日公開予定でした。

2月中旬クランクイン、3月クランクアップで撮影スケジュールが組まれていたんですよね。

ところが、新型コロナウィルスの影響で、海外での撮影ができないとの理由から配給会社より撮影中止、公開も延期が発表されたのが2020年4月中旬でした。

私もこのニュースを聞いた時には、とても残念な気持ちになりました。

でも当時は仕方がない状況でしたよね。

こんな状況では『耳をすませば』の実写版は中止なんじゃないか?

もしやこのままお蔵入り?などの噂が出るのも納得です。

https://twitter.com/ichigomiso30/status/1317508149897621506?s=21&t=naZjxvP1PxErk1gyr-6iEA

いつになったら海外への渡航が許される状況になるかわからない状況で、この作品に携わるすべての人々は悔しい思いをしていたことでしょう。

 

そしてやっと、2022年4月13日、映画『耳をすませば』公式Twitterより公開日が2022年10月14日と発表されました。

一時は、中止やお蔵入りなどの噂が立ち、どうなることかと心配しましたが、およそ2年越しの映画公開って考えると、さまざまな思いが込みあげてきますね。

スタジオジブリ作品 映画『耳をすませば』でこのストーリーを知った方は、おそらく原作があることをご存知ないのではないでしょうか?

実は「耳をすませば」には原作(マンガ)があるのです。

次は、原作とスタジオジブリ作品との違いについて、ご紹介しますね。



『耳をすませば』実写は最悪!?原作・映画のラストは?

スタジオジブリ作品の原作でもある「耳をすませば」は、柊あおい(ひいらぎ あおい)さんが、1989年に少女漫画雑誌「りぼん」に発表した青春恋愛を描いた作品です。

アニメ映画『耳をすませば』では、主人公の天沢聖司(あまさわ せいじ)と月島雫(つきしま しずく)が、お互いの想いを伝え「結婚してほしい」との聖司からの申し出に「私もそう思っていた」と喜んでいる雫、朝日に照らされる二人の姿がとても印象に残るシーンで終わっています。

そして、原作も映画同様、このお互いの気持ちを伝え合うところで終わっているのです。

引用:https://www.ghibli.jp/

バイオリン職人を目指すためにイタリア留学する聖司と、夢に向かってまっすぐに進もうとする聖司をリスペクトすべく小説を描くことを決め、荒削りながらも完成させた雫。

今後の二人の行方については、自分なりの天沢聖司像、月島雫像をお持ちのファンが、それぞれ想像されているのではないかと思います。



『耳をすませば』実写映画は最悪!?実写版のあらすじとキャスト

では、実写版のあらすじについて見てみましょう!

読書が大好きな中学3年生の月島雫は、同級生・天沢聖司と出会う。最初の印象は最悪だったが、夢を追う聖司に次第に惹かれていく雫。聖司も小説家になるという雫の夢を知り、彼女に想いを寄せ始める。そして2人は「お互いきっと、夢を叶えよう」と誓い合う。
そして、10年の月日が流れ・・・
24歳になった雫は、出版社で児童小説の編集者になっていた。小説家になる夢はあきらめ、本を売るために必死な毎日。一方、夢を追い続けて海外で暮らす聖司との間には、いつの間にか距離が生まれていて――
引用:www.shochiku.co.jp/cinema/lineup/mimiwosumaseba/

そうなんです!実写版では、10年後のストーリーが描かれているのです。

これって、とても興味がありますよねぇ。あの聖司と雫はどんな大人になっているのか?

私自身、二人の未来について確固たるイメージを持っているわけではないのですが、親の立場からすると、当時「君は原石」と言われていた中学生の雫が、10年後にどのような女性になっているのか?ぜひ観てみたい!と感じています。

引用:https://www.ghibli.jp/



『耳をすませば』実写は最悪!?ピュアなイメージのキャストはW主演

◉月島 雫役を務めるのは、清野菜名(せいの なな)さん(1994年愛知県出身)。
透明感のある女優さんという印象の方ですよね。モデルもされているので、スタイル抜群!最近では昨年生田斗真さんとのご結婚で話題になりました。

映画、テレビドラマ、舞台など活躍の幅はとても広いのですが、私のイメージでは、不動産会社のCMで長瀬智也さんと小学生の役で出演されている、あのCMがとても好きです。

◉天沢聖司役を務めるのは、松坂桃李(まつざか とおり)さん(1988年神奈川県出身)。

その世代のお子様をお持ちの方は"シンケンジャーのレッド"との印象でしょうか?
その後「チームバチスタシリーズ」や大河ドラマ「軍師官兵衛」では黒田長政役、そのほか「蜜蜂と遠雷」では若きピアニストを演じ「居眠り磐音」では初めて時代劇初主演を務めるなど、幅広いジャンルでご活躍されています。

そうそう、松坂さんも昨年戸田恵梨香さんとのご結婚で話題になりましたね。

引用:www.shochiku.co.jp/cinema/

清野さんは、10年後の雫を演じるにあたり「雫はどのようにして大人になっていったのか、彼女の思いに寄り添いながら、雫の持っているピュアな心を大切に、丁寧に演じていきたいと思っています」とコメントを寄せています。

また、松坂さんは「あの物語の“その後”を想像した方もいらっしゃるのではないでしょうか。僕もそうでした。月日を経て描かれる“その後”の物語に関われることを嬉しく思います」と語り、アニメ映画もよく観ていたそうで、そんな思いで演じる松坂さんにも注目したいところです。

〜その他のキャスト陣〜

◉監督:平川雄一朗(代表作『記憶屋 あなたを忘れない』『義母と娘のブルース』他)

◉プロデューサー:西麻美(代表作『記憶屋 あなたを忘れない』『居眠り磐音』他)

原作:柊あおい「耳をすませば」(集英社文庫<コミック版>刊)

後から触れますが、実写版は漫画を原作としています。



『耳をすませば』実写は最悪!?との声が多いのはなぜ?

では、なぜ実写化に「やめて、最悪」などの声があがるのか?を考える前に、スタジオジブリ作品の実写化について調べてみました。

スタジオジブリ作品で実写化してほしい作品第1位は?

これまでにも何度か"実写化してほしいスタジオジブリ作品ランキング"が発表されていまして、その中で『耳をすませば』は、いつもTOP10にランクインしている作品です。

そして『耳をすませば』の実写化が発表された2020年に20代を対象にアンケートをとった結果では、なんと『耳をすませば』が実写化してほしい第1位を獲得しました。
スタジオジブリ作品の中でも、登場人物が人間だけなのでイメージが崩れにくいとか、モデル地となった場所で撮影したものが観てみたいなどの声もありました。

耳をすませばの聖地は聖蹟桜ヶ丘!年代は?原作との違いも解説
1995年7月に公開された映画『耳をすませば』は根強いファンの多い作品のひとつです。 そして、舞台となったところには"聖地巡礼"と称して耳すまファンが訪れる街となっているのです。 どちらかといえば、ジブリ作品は"子ども向け"というイメージが...

 

ところが、別の時期に実施された"実写化してほしいジブリ作品"の投票で第1位だったのが"実写化してしてほしくない"というものでした。

この結果に少しビックリするところもありますが、たしかに!見る人それぞれの想像力を掻き立てるスタジオジブリ作品ならではの結果かなぁ、という感じもしますね。



『耳をすませば』実写は最悪!?キャストが高橋一生ならばマル?

そんな、実写化してほしい!という声もある『耳をすませば』ですが、どうやらスタジオジブリ作品のキャスト声優にヒントがあるようです。

1995年のスタジオジブリ作品『耳をすませば』で、天沢聖司役を務めたのが、当時14歳の高橋一生(たかはし いっせい)さんでした。

声変わり前ギリギリでの収録ということや、現在のご活躍ぶりから、ファンの間では高橋一生さんが天沢聖司に見えちゃっているのかな?という印象を、さまざまなつぶやきから感じられます。

https://twitter.com/maru______pon/status/1217365743504740352?s=21

あんな爽やかな、中学生から志高く自分の夢に向かっていく少年が、こんなイケメンな男性になったのね!と感じているファンが多いということが、多くのつぶやきから感じられました。

『耳をすませば』の実写化が発表された時には、なんと"高橋一生"さんがトレンド入りしたとか。

スゴイことですね!



『耳をすませば』実写は最悪!?原作漫画とアニメ映画の相違点

実は、スタジオジブリ作品『耳をすませば』では、原作と違う点がいくつかあります。

★天沢聖司の目指すもの
原作漫画で天沢聖司が夢中になっていたものは"絵画"です。バイオリン職人という設定は、宮崎駿さんが主題歌を「カントリーロード」としたことから、絵画ではなく、バイオリン製作に打ち込んでいる聖司が出来上がったという経緯があります。

アニメ映画『耳をすませば』で一番印象的なシーンとして"カントリーロードの演奏シーン"を挙げる方も多くいますよね。

私も、どんどん演奏がノっていく聖司の表情や、恥ずかしがりながら歌う雫の姿がとても好きです。

こちらの記事で詳しくお伝えしています!

天沢聖司は高橋一生が声優?何歳だった?ストーカー説を検証!原作の夢は画家、実写はチェロ奏者!読み方は、あまさわせいじ
1995年にスタジオジブリ作品として公開された『耳をすませば』といえば、なんといってもかっこいいイケメンの天沢聖司くんですよね。 あ、ちなみに読み方は「あまさわ せいじ」です。「てんさわ」じゃないです。 天沢聖司は、当時14歳だったあの高橋...

 

その他、原作と違う点としては、聖司がムーンと名付けていた猫は黒猫とか、雫の自宅は、一軒家などなど、さまされまな変更点がみられるのです。

地球屋にひっそりとたたずむバロンは『猫の恩返し』にも登場している猫です!

バロンについては、こちらの記事でくわしくお伝えしていますよ。

耳をすませば・猫の恩返しのつながりって?どっちが先?



『耳をすませば』実写映画は最悪!?実写版は漫画を原作としている

『耳をすませば』が実写化されると聞いて、聖司のバイオリンを弾くイメージを持った方が多いと思いますが、実写版の『耳をすませば』は、漫画を原作としているようです。

となると、漫画では聖司が夢中になっているのは絵画なので、ロケが中止となった海外撮影は、イタリアではなくフランスとか?なのかもしれませんね。

聖司の10年後の姿を、松坂桃李さんが作品で溢れたアトリエで創作している姿を想像すると、ますます楽しみになってきますね。

その他のキャストについては、こちらの記事で紹介しています!

『耳をすませば』実写映画:キャスト一覧(2022年)清野菜名・松坂桃李・山田裕貴・内田理央・中川翼・安原琉那
スタジオジブリ作品『耳をすませば』が公開された1995年から27年後の2022年10月14日、実写版が公開されますね! 雫と聖司、ジブリ映画の10年後がオリジナルで描かれていることでも話題になっています。 聖司・雫・杉村・夕子はどんな大人に...

 



『耳をすませば』実写映画は最悪!?まとめ

「天沢聖司イコール高橋一生」とファンに思わせるほどの演技力を、わずか14歳で持ち、その力を更に磨いて、現在のご活躍につながっている高橋一生さんに、あらためて凄さを感しました。その結果が「実写はやめて」との声につながっているのかもしれません。

また、松坂桃李さんはご自身もジブリの映画をご覧になっていたとコメントされているので、ファンと同じようにご自身でも天沢聖司像をお持ちなのではないかと思います。

そんな「耳すまファン」のイメージを崩すことなく、原作漫画の天沢聖司のピュアな心を繊細に表現できる松坂さんや清野さんの演技に期待したいですね。

新型コロナウィルス拡大の1日も早い終息を願わずにはいられません。

『耳をすませば』はジブリ作品の中でも、エモーショナルな作品として話題です。

どんな点がエモいのか、こちらの記事でご紹介していますよ!

『耳をすませば』がエモいってホント?その理由は?【画像あり】
『耳をすませば』はエモい!と表現され根強いファンが多い作品。青春のピュアなラブストーリーという印象ですよね。 キュンキュンして観ちゃう!中・高生に戻って観てみたい気分!エモい画像を壁紙にしたい!などのツイートが目立つのも、この作品の特徴です...



コメント

  1. たっちい より:

    非常に興味ぶかい洞察だとおもいました.
    私はジブリ作品にかんしては素人なので,このような深い想いがあるのは知りませんでした.ありがとうございます.
    以前,身の丈起業塾に通っていた時に,もとスタジオジブリに勤めていたイラストレーターさんとご一緒したこともあったのですが,彼自身のイラストレーターとしての想いは伺ったものの,ジブリ作品そのものの深い洞察についてお聞きする機会がなかったので.

    • 桜でんぶ 桜でんぶ より:

      たっちい 様
      嬉しいコメントありがとうございます。イラストレーターさんとのエピソード、とても興味深いですね。
      ジブリ作品は、観る側の心の有りようで本人も気づかない心の深部に触れる作品ばかり。
      いつも癒されております。

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