映画『ハウルの動く城』に登場するかかしのカブは、何かとソフィーを援護し、城の住人からも信頼を得ている心優しいキャラクターですよね。
劇中のほとんどがセリフなしのため、ひとつひとつの行動がとても印象的です。
物語の終盤には、えーっ!そーだったの!なんて展開のカブ。
今回は、心優しいかかしのカブについて、かけられた呪いの意味や正体、そして気になるキャスト声優についてお伝えします。
ハウルの動く城|かかしのカブの正体は?なんでカブって名前?
そうですよね!そもそも、なぜカブと呼ばれているのか?気になるところですよね。
それはソフィーがつけた名前なのです。
ソフィーが荒地の魔女(あれちのまじょ)の呪いによって90歳のおばあさんになり、その呪いを解いてもらおうと、中折れ谷に向かうシーンでカブは登場します。
ソフィーが、山道を歩くために杖を探していたところ、たまたま"杖だと勘違いして"ひっくり返っていた"かかし"のカブを引き抜いたことが、2人が出会うきっかけです。
このころのソフィーは、突然おばあちゃんになったことで、体の不自由さをブツブツ言っています。
歩くことがしんどくて杖が欲しかったのに、引っこ抜いたら、自分の嫌いなカブの顔をした"かかし"だったなんて、私もソフィーの立場なら"なんだよ!使えないじゃん"と思ってしまいそう。
しかしカブは、ソフィーに助けられたことで、とても好意的に接し始め、何かとソフィーの助けになります。とても嬉しかったのでしょうね。
でも、ソフィーは「変なのに好かれてしまった」と、これまたブツブツ。
カブという名前をソフィーがつけたくれた印象的なシーンです。
その後、カブはソフィーにぴったりな杖を持ってきてあげたり"ついでに家も持ってきて欲しい"テキなむちゃぶりリクエストにも答え、ハウルの動く城までソフィーを導きます。
この時点で、ソフィーに対する優しさなど、カブがこれからの物語の展開に関わってくる重要なキャストであること予感させますよね。
ハウルの動く城|かかしのカブの正体は隣国の王子様だった!
かかしのカブの正体は、隣国の王子様
でした。この展開にはびっくり!
そんでもって、イケメン。
ソフィーのキスによって呪いが解かれ、一緒に観ていた我が家の子どもの表現をそのまま使うと
"シュルシュルシュルッ!"と王子様に変身!
「私は隣の国の王子です。呪いでカブ頭にされていたのです」
これまで表情の無かった"かかし"から、こんな王子様に変身なんて!と、これまでのカブの衣装が、ヤケに"かかし"らしくないと思っていた謎が解けた瞬間でした。
カブは当初から、ソフィーのように、すんなりと城の住人になれていることから、カルシファーは"人間が呪いにより、かかしにされている"とわかっていたのかもしれませんね。
ハウルの動く城|かかしのカブにかけられた呪いの意味は?
ところで、なぜ隣国の王子様が呪いにより、かかしにされてしまったのでしょう?
このことについて映画の中では触れていません。そして原作では、かかしのカブは登場するものの設定はかなり違っています。
しかし、ここまでストーリー展開の重要なポジションにいるカブには、何か重大なことが隠されているのでは?との(勝手な)予測から、深読みしてみたいと思います。
かかしのカブの正体|隣の国の王子が、かかしになることで・・・
さて、彼の本当の名前が、ストーリー中に明かされることはなかった隣国の王子様。
ソフィーとハウルが相思相愛であることを理解したことで、"心変わりは人の世の常と申しますから"とソフィーのことをきっぱり諦めて、城の住人たちの前から去っていきます。
そして"戦争が終わったら、また伺います"とも語っています。
荒地の魔女から"自分の国に帰って戦争をやめさせた方がいい"と諭されている状況からすると、戦争を起こしたい誰かが王子をかかしにする呪いをかけたのではないかと考えました。
王子が"愛する者にキスされないと解けない呪い"が解けて人間となり、自分が国に帰れば、戦争を終わらせることができる立場だってことですからね。
https://ghib-mori.com/arechinomajyo-hauru-896
かかしのカブの正体|サリマンの恐ろしさ
では、隣国の王子様に呪いをかけたのは誰でしょう?
それはサリマンではないでしょうか?
物語の最後にサリマンが"このバカげた戦争を終わらせましょう"と語ります。
それは、ハウルがもうソフィーの元から離れないと悟ったからではないでしょうか?
ということは、戦争を起こした理由は、ハウルを自分の元に呼び戻すためなのではないかと。
なんとも、恐ろしい魔女であります。
ハウルの動く城|かかしのカブの優しさ&イケメンにうっとり
自分を助けてくれたソフィーに恋心を抱いたカブは、ソフィーの心に寄り添うように優しい表情を見せてくれます。
▼ハウルと喧嘩をして、外に飛び出したソフィーに、優しく傘を差し出すシーン。
▼自分の身を呈して、足だった木がボロボロにになってもソフィーたちを守ったシーン。
そのほか、洗濯を手伝っている姿も、とても大好きなシーンです。
そして、ずっとソフィーに思いを寄せながらも、ソフィーとハウルの仲を理解した王子の身の引き方が、これまたイケメンですよね。
イケメンといえばこちらも!
ハウルの動く城|かかしのカブ キャスト声優はジブリ常連の大泉洋さん!
かかしのカブのキャスト声優は、TEAM NACS(チームナックス)の
です。
スタジオジブリのスタッフにファンがいたことが出演きっかけでのようですが、大泉洋さんは、スタジオジブリ作品の常連ですよね〜!
杏奈の主治医である山下医師の声を担当したのは大泉洋さんです。「千と千尋の神隠し」では番台蛙、「猫の恩返し」では古典の先生、「ハウルの動く城」ではカブの正体である隣国の王子の役をやっています。ジブリ美術館の短編「星をかった日」ではメーキンソー役も。#思い出のマーニー pic.twitter.com/oUf4JNpnkf
— キャッスル@ジブリフリーク (@castle_gtm) April 3, 2020
映画『ハウルの動く城』では、大泉洋さん以外にも、TEMA NACSのメンバーが出演しています。
■兵士「ほんとに子ねずみちゃんだぜ」【大泉洋さん】
■兵士「ねぇ、君いくつ?この町の子?」【安田顕さん】
■ケーキ屋の職人「レティ、マドレーヌがあがったよ」【森崎博之さん】
■八百屋「まいど」【森崎博之さん】
■青年「ばあちゃん、手を貸そうか」【戸次重幸さん】
■宮殿の門番「これより先は乗物は禁止です」【音尾琢真さん】
ハウルの動く城
NACSまとめたのでどうぞ(需要あるのか) pic.twitter.com/81xwlSu2hc— もねっくす® (@Rhm_Ptn_K) June 24, 2015
ちなみに、
北海道を舞台に制作された、スタジオジブリ作品である映画『思い出のマーニー』ではTEAM NACSのメンバー5人全員が役名のあるものや、20役もの男性サブキャラクターを「北海道特別出演」として演じています。
演技に定評のある俳優さんって、声優のお仕事もすばらしいなぁと感心してしまいました。
かかしのカブの正体|まとめ
・かかしのカブの正体は、隣国の王子様だった
・かかしのカブに呪いをかけたのは、戦争を起こそうと企てたサリマンではないか?
・かかしのカブのキャスト声優は、大泉洋さん
そのほか、TEAM NACSのメンバー全員もキャスト声優で出演している
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