トトロって何者なの?と聞かれたら正体を答えられる?

となりのトトロ
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映画『となりのトトロ』をご覧になったことがある方はもちろんですが、映画をご覧になっていない方でも"トトロ"と聞いて「あぁ、あのアニメのキャラクターね」と答えることができる方は多いのではないでしょうか?

これだけの認知度を誇る"トトロ"。子どもにはとても人気のキャラクターです。

そして子どもだけではなく、大人の心の奥にも深く語りかけてくれる、とても素晴らしい映画です。

そんな"トトロ"ですが、そもそも何者なんでしょうか?精霊?生物?

今回は、トトロが何者なのか?について様々な情報を考察しながらお届けします。



トトロは何者なの?|『となりのトトロ』あらすじ

昭和28年の初夏、12歳のサツキと4歳のメイが、母親の療養のために農村へ引っ越してくるところから物語が始まります。

引越し先の空き家にお化けが住んでいると感じた姉妹に対し、東京の大学で考古学を教えている(非常勤講師)お父さんは「(自分は)お化け屋敷に住むのが夢だった」と答えます。

ある日、1人庭で遊んでいたメイが大きな生き物を見つけ、トトロと名乗ったと、サツキとお父さんにそのことを伝えますが、お父さんは「この森の主に会ったんだね」とメイを諭します。

梅雨の季節になったある日、大学に行ったお父さんに傘を届けるため、姉妹はバス停に向かいます。そして今度はバスを待っている時にトトロに出会います。最初2人はびっくりした様子でしたが、サツキがトトロに傘を貸してあげたことから、木の実を笹の葉で包んだものをプレゼントされ、トトロはネコバスに乗って姿を消したのです。

さっそく姉妹は、庭に木の実を巻き、芽が出るのを楽しみにしていました。

この出来事を姉のサツキはとても興奮して母に手紙で伝えます。そして母の入院先へ面会に行った時にもトトロの話をし、母がお化け屋敷に住むのは嫌なのではないか?と心配する姉妹をよそに、母はとても嬉しそうに子どもたちの話を聞きます。

ある夜、トトロが種を蒔いた庭にあらわれ踊っていました。サツキとメイも一緒に踊り、木の実から芽が出て巨木になりました。コマを使って巨木の上に飛んでいこうとするトトロに促されるように、サツキとメイもトトロにしがみついて、巨木に登りオカリナを吹く夢を見たのです。

翌朝、2人はトトロとの出来事は夢だったのか?と確かめるように庭へ出てみたら、小さな芽をみつけ「夢だけど夢じゃなかった」と大喜びをします。

そんなある日、姉妹の喧嘩をきっかけに4歳のメイが行方不明になってしまう事件が起こります。どうしたらよいかわからなくなったサツキは、トトロに助けを求めます。

トトロが、ネコバスにサツキを乗せて上空から探したことでメイが見つかり、メイがお母さんに届けたかったとうもろこしを無事に届けて、メイの捜索に協力をしてくれたカンタやおばあちゃんに笑顔で再会します。



この物語は、舞台となった埼玉県所沢の里山の風景がとても美しく描かれており、幼い頃の記憶が思い出される、大人も楽しめる映画だと感じています。

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ちなみに、

黒澤明が選んだ100本の映画(文春新書)では、唯一のアニメ作品で『となりのトトロ』が選ばれています。なんでも、ネコバスがとても気に入ったとか。

そうですよね、我が家でも子どもが初めてネコバスを見た時のキラキラした表情は、今でも忘れることはできません。そして私も大好きです。そんな大人も子どももワクワクさせるような想像力を持っている宮崎駿監督は、まさに日本が誇る監督です。



トトロは何者なの?|正体は"もののけ、おばけ"

では、トトロとは何者なのでしょう?

トトロは森の主で、いわゆる「もののけ」などと語られるものです。

「塚森に住むおばけ」といったところでしょうか。

当初の設定では猛禽類であるミミズクをモチーフにした、ミミンズクという名前でした。

大トトロ - ミミンズク(年齢1302歳)
中トトロ(青) - ズク(年齢679歳)
小トトロ(白) - ミン(年齢109歳)

なんでも、太古の昔にトトロ族という種族がいて、トトロ族と人間が戦った結果、トトロ族はやっつけられてしまい、その生き残りが、所沢に顔を出し、それが「もののけ」や「オバケ」と呼ばれているという裏設定があるようです。

まさか大昔に、トトロと人間が戦ったことがあったなんてビックリですが、その末裔がひょっこり顔を出すと考えたら、子どもと森を散歩するのも楽しくなりますね。

そして何より、トトロは子どもにしか見えないという設定がとっても素敵です!

サツキとメイのお父さんが"塚森の主は、そうそう会えるもんじゃない"と、メイに対する声がけも素敵で、私にとっては心に強く印象に残っているシーンでもあります。

 

ちなみに、小学生である我が家の子どもに、トトロのことを聞いたところ「不思議の森に住む生き物」とのこと。子どもはオバケにはみえないんですね〜、一緒に木に登ってオカリナを吹きたいとも言っていました(汗)

トトロのほか、まっくろくろすけについてもカンタのおばあちゃんが「おまえたちにも見えたかぁ」と語っています。自分も幼い頃は見えていたと言っていることから、子ども特有の"あそこに何かがいるんじゃないか"という想像力を大事にして欲しいという宮崎駿監督からのメッセージのように受け取ることもできます。



トトロは何者なの?元となったキャラクターが存在する!?

トトロの原型といわれているキャラクターに『パンダコパンダ』という作品があることをご存知ですか?

のちの『となりのトトロ』や『崖の上のポニョ』などスタジオジブリ作品にも通ずるもので、我が家の子どもも大好きです。

主人公ミミの家に、パパンダ(パパ役)とコパンダ(子ども役)がやってきて、さまざまな事件やらエピソードが繰り広げられる、楽しいお話しです。

『パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻』を観ていた我が家の子どもは、「なんだか『崖の上のポニョ』みたいだね」との感想を語っていました。

主人公ミミのキャッチフレーズは"日本一つよい女の子"。

持ち前の明るさや器用さ、そして生きる力が溢れ出ている女の子で、観ているこちらが元気づけられるような、不思議な力を持つ女の子だなぁと印象付けられます。

この作品は、スウェーデンの童話「長くつ下のピッピ」がモチーフとなっており、主人公のミミは赤毛のツインテール、まさにピッピを彷彿とさせる女の子です。

ではなぜ「長くつ下のピッピ」はアニメ化されなかったのでしょう。

なんでも「パンダコパンダ」が公開される前年の1971年、

当時、高畑勲、宮崎駿、小田部羊一の三氏が「長くつ下のピッピ」をテレビアニメ化するために動き始めましたが、結局、許諾交渉を目的とした原作者との面会が叶わず、企画が頓挫してしまいました。

そして1972年、中国から上野動物園にパンダが贈られたことをきっかけに、パンダをモチーフにした「パンダコパンダ」が制作されたという経緯があるようです。

子どもたちが楽しめるアニメを作る!という若き日の巨匠たちの尽力によって、私たちは今、こんなに素晴らしい作品に出会えていること。これはもう感謝しかないですね!

ちなみに

「長くつ下のピッピ」のロケーションハンティングで、当時、宮崎駿監督はスウェーデンのゴッドランド島を訪れているのですが、この時のモチーフが、のちの映画『魔女の宅急便』の制作に生かされているのです。

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宮崎駿監督は『となりのトトロ』を通して、伝えたかったメッセージは何だろう?と考えました。

ここからは子どもと一緒に映画を観ている親としての考察になります。よろしければお付き合いください。

 

子どもと一緒にいると、空を見れば"みてみて!あの雲のかたちが○○に見えるね"とか、"この葉っぱって人の顔に見えるね"など、大人には気づけない視点がありますよね。

"もしかして、あそこにトトロがいるかも"なんて考えることも、人間の心の持ちようとしては、大人になってこそ、とても大切な気持ちなんだと感じています。

未来を歩んでゆく子どもたちにとって、答えのない問題に出くわすことは避けられないと思います。そんなとき柔軟な考え方で切り抜けて行って欲しいものです。

 

ジブリ作品について、都市伝説など様々な情報があることは周知のことと思いますが、私はこの現象こそが、ジブリ作品を観て育ったことの賜物ではないかと思っています。

よく幼い頃夢中になる、戦隊ものやヒーローものの作品は、いつしか子どもの心から出て行ってしまうようですが、ジブリ作品は、大人になってからも心の引き出しから出してきて、癒されている人が多いように感じませんか?

大人のココロにも効くジブリ、といったところでしょうか。

我が家の子どもも、たくさんのジブリ作品を観てココロを育てています。



まとめ

いかがでしたか?子どもが観るものと思っていた『となりのトトロ』も、大人の心に深く語りかけてくれる作品です。ぜひ、様々な視点で鑑賞してみてはいかがでしょうか?

・トトロは「塚森のおばけ」
・トトロのモデルはミミズクで、当初設定した名前は、
大トトロはミミンズク、中トトロはズク、小トトロはミン
・トトロの原型といわれているキャラクターは「パンダコパンダ」のパパンダ

 



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