『紅の豚』といえば、ジブリ作品の中では数少ない"大人向け"に制作された作品です。
その中でも特に"大人"感たっぷりなのが、マダム・ジーナではないでしょうか。
あの、色っぽいなんて言葉では表現しきれないほど容姿端麗な女性です。
今回は、劇中でマダム・ジーナが歌っている曲が何語なのか?
また、なぜこの曲が『紅の豚』に使われたのかについて調べてみました。
きっと、何度も観たはずの『紅の豚』を、また観たい!と感じること間違いなしです。
では一緒に見ていきましょう!
紅の豚|ジーナが歌う「さくらんぼが実る頃」の歌詞はフランス語
ホテルアドリアーノでマダムジーナが唄う歌は、圧倒的な世界観で聴く人をウットリさせる印象的なシーンです。
ところであの曲は何語の曲なのでしょうか?
題名は「さくらんぼの実る頃」、フランス語の曲です。
映画『紅の豚』でこの曲を初めて知ったという方も多いと思いますが、シャンソンの世界ではとても有名な曲です。
私、フランス語はわかりませんが(笑)、聴いた雰囲気でなんとなく"恋の歌"っカンジがしていました。
マダムジーナの艶のある声と容姿が曲とマッチして、あのカーチスがうっとりするのもわかりますね。
ジーナのキャスト声優を務めた、加藤登紀子さんが歌っています。
とっても素敵な声ですよね〜。
この曲自体も、しっとりした印象でジーナの大人の女性の雰囲気にもぴったり合っていました。
紅の豚|ジーナが歌っている曲の音楽ジャンルはシャンソン
音楽のジャンルとしてシャンソン、そのほかシャンソンシンガーなど、シャンソンという言葉はよく耳にしますよね。
シャンソンとはフランスのポピュラーソングのことです。
そのため、シャンソンはフランスの歌というジャンルになるようです。
日本でいうならJ-POPというところでしょうか。
『紅の豚』の劇中に出てくる「さくらんぼの実る頃」もシャンソンです。
この曲は、フランスの俳優・シャンソン歌手である、イヴ・モンタン(Yves Montand)をはじめとした、多くのシャンソン歌手が歌っていました。
日本でシャンソンと聞いてピン!とくる曲は「枯葉」でしょうか。
あのフレーズを口ずさんでいた母を思い出します。
紅の豚|ジーナが歌っている曲「さくらんぼの実る頃」ってどんな曲?
劇中で歌われている「さくらんぼの実る頃」という曲は、フランスのシャンソンを代表する曲です。
もともとは、はかない恋・失恋の歌でした。
しかし曲が作られた後、パリで起きた労働者の革命により作られたパリ・コミューンへの弾圧や、コミューンの参加者が虐殺されたことへの追悼のために歌われました。
そのときに、3番まであった歌詞に4番を追加し、恋の歌から追悼の歌へと意味合いが変わりました。
シャンソンというジャンルも相まって、ジーナとポルコの恋を「さくらんぼの実る頃」で表現していると感じました。
しかしこの曲には、追悼の意味もあると知りました。
ジーナはこれまで、3人の方と結婚しましたが、3人とも亡くなっています。
その3人への追悼の意味もあるのではないかと感じましたが、いかがですか。
それを考えると、とても切ない歌に聞こえてきます。
紅の豚|ジーナの歌を歌っているのは加藤登紀子さん
劇中歌を歌っているのは、シンガーソングライターの加藤登紀子さんです。
歌だけでなく、マダム・ジーナの声も演じています。
また、エンディング曲である「時には昔の話を」の作詞・作曲も担当されています。
私は、加藤さんの声がジーナにぴったり合っていると思いました。
加藤さんはとても落ち着いた、少し低めの声色で大人の女性のイメージにぴったりですよね。
今回「さくらんぼの実る頃」の歌の意味を知ってから、再度紅の豚を観ました。
曲そのものがとても切ない歌であり、加藤さんの大人の女性の雰囲気も相まって引き込まれました。
加藤登紀子さんのコメントが「まるでジーナ!」かっこ良すぎと話題!!
加藤登紀子さんが、2010年に『紅の豚』のファンから質問を受け、それに対するコメントがカッコ良すぎ!と話題になりました。
それは、ポルコがピッコロ社で愛機を修理したことで、エンジン音が変わっていたのにもかかわらず、なぜジーナはポルコだとわかったのか?という質問。
これに対し次のようにコメントしました。
そうね。どうしてかしら?
好きな男の足音は、靴が変わっても分かるってことかな。
うわぁ〜!ここにジーナがいたのね!
と感じさせる言葉に"まるでジーナが乗り移った"など絶賛する声が寄せられていました。
紅の豚のジーナの歌まとめ
・恋の歌でもあり、追悼の歌でもある。
・歌手はマダム・ジーナのキャスト声優を務めた加藤登紀子さん。
劇中で使われている曲の背景を調べたら、また違った角度から『紅の豚』を楽しめるきっかけができました。
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