待ちに待った"映画館でジブリを"。『アーヤと魔女』を公開日に観てきました!
ネット上では"ひどい!面白くない!"や"つまらない"などの声が聞かれますよね。
なぜなんでしょう?
我が家では大ハマ!
子どもの感想は「とにかく面白い」、私の感想は「音響がすごい」で二人とも大興奮&大満足でした!
これまでのスタジオジブリのキャラクターとしては、あまり例のない一言間違えると"子憎たらしい女の子"にみえるアーヤですが、そこはいつも時代を見据えた作品を発表するジブリ。
今の子どもたちにとっても必要なことを教えてくれているなぁ、と思いながら母はまたジブリに感謝したのでした(笑)。
ジブリを映画館で初めて観たという感動と興奮をおさえながら(笑)親として子どもとの関わりのなかで『アーヤと魔女』から得たヒントをなどをお伝えします。
『アーヤと魔女』はひどい作品?「面白い!」は子どもの生きるパワー
小学2年生の我が家の子どもがアーヤと魔女を初めて観たのは2020年12月NHKで放映されたときでした。
(実はそのあと、ジブリ美術館でも『アーヤと魔女』を観ていているんですよね)
観終わって子どもが一言「面白かった!」。
私は、そんな感想を意外と感じました。
母「アーヤが働かされてかわいそうとか思わなかった?」
子ども「うん!だって最後は自分の思うようになったじゃない」
なるほど、子どもの視点は大人と違うんだなぁと感じたものです。
そして子どもがハマったものに音楽がありました。
私は普段ロックを聴かないので、子どもは初ロックだったと思うのですが、とても主題歌を気に入ってしばらくは鼻歌で歌っていました。
その後、ジブリ美術館へ行った時も『アーヤと魔女』が上映されていました。
母「年末に観たのと同じだから観なくていいんじゃないの?」
子ども「面白かったから、また観たいの」
2回目にも関わらず、やっぱり二人とも楽しさに引き込まれながら観ました。
子どもにとって"面白い"は何より生きるパワーなんだなぁと実感したものです。
『アーヤと魔女』はひどい作品?ベラヤーガは"理不尽な"母親のよう
アーヤをこき使うキャラクターに、ベラヤーガの存在があります。
私は、ベラヤーガのアーヤに対する態度が"自分の言う通りにさせようとする母親の姿"に見えてしまいました。
今の子どもたちって"自分で決める力"が足りないと、兼ねてから思っていた私。
習い事を決めるにしても"子どもがやりたいことなのか"を最優先にして考えるのではなく"親が何を習わせたいか"で決めている風潮に、自分自身少し危惧していました。
アーヤは、何度も魔法を教えて欲しいと自分の考えをベラヤーガに提案しますが、却下されしまいには手を挙げられてしまいます。
あのシーンが私はとても印象的で、アーヤの"初めて人に叩かれた"という気持ちを汲んだら、もう。
つい涙を流しながら観てしまいました。
しかし、そこで"へこたれない"のがアーヤ。
機転のきいた発想で、自分の"人を操る"という目的に向かってまっしぐら!
結果的に、全てを自分の思い通りにすることができています。
このことって、これから"答えのない時代"を生きていく子どもたちには、身につけて欲しい力だなぁと思いました。
この作品を題材にしてくださったスタジオジブリに感謝している私です。
『アーヤと魔女』はひどい作品?大切にしたい子どもの好奇心
アーヤは、初めてマンドレークとベラヤーガの家に貰われていったときの夜、みんなが寝静まった時間に家中を探検しています。
アーヤの姿はまるで、我が家の子どもを見ているようでした。
ベラヤーガはどこで寝ているのか?、あの扉を開けたら何があるのか?
ワクワクしながら家の中を探検している様子がとても子どもらしく、観ているこちらにもワクワクが伝わってきたほどです。
アーヤは、ベラヤーガにこき使われながらも好奇心は決して捨てず、いろんなことに興味津々。
「いいから、さっさとやりな!」と切り返すベラヤーガにも、あの手この手で質問攻めにするシーンが印象的。
子どもの好奇心を、親が摘んではいけない
つい、そんなことを考えながらこのシーンを観てしまいました。
そして、自分がベラヤーガになっていやしないか?反省する母なのでした(汗)。
『アーヤと魔女』はひどい作品なんかじゃない!音響がハンパなくイイ!
映画館で初めてジブリを観た私は、音響の良さに驚きました。
まさに、ジブリクォリティといったところ。
音ってこれだけ映像に迫力を与えるんだなぁと実感しました。
そして笑えるのが、雨のシーンで聞こえてきた雨音があまりにリアルで、実際に映画館で雨漏りしているとキョロキョロしてしまった母なのです。(あーあ恥ずかしい)
ジブリクォリティといえば、映像の美しさです。
今回は、ジブリ初のフル3DCG作品として大変話題になっていましたが、アーヤが草や骨を潰す作業や目玉を数える作業など、どうしても地味な映像が多い今作品。
その地味な作業が多いシーンでも、汚い部屋の様子などはジブリクォリティそのもので、観ていて引き込まれるほどでした。
そして、逆にアーヤの表情の豊かさには、これまでのジブリのヒロインにはない"ガッハッハ感"が作品の面白さを牽引しているように見えました。
そして、子どもと「また観に行こうね!」と約束したのでした。
『アーヤと魔女』からもらった子育てのヒントは・・・
子どもが「面白い!」との感想を持ったこと、そのことがすごく重要なことなんだと思いました。
アーヤの"したたかさ"とは、これからの時代を生き抜く子どもたちにとって、大切なメッセージでした。
自分で工夫しながら生きる
親としても、子どもを"ひとりの人間"として尊重しお互いに意見を交わし、起こった問題を良い方向に導いていくことが、大切なことだと教えてもらいました。
いつもその時代に即したテーマを、子どもが楽しめるアニメーションで表現してくれるジブリ。
大人になっても、何度も繰り返し観たくなるジブリ。
これからも、ジブリ作品を子育てに生かしていきたいと再認識しました。
ぜひ、お子様と一緒に劇場でジブリを楽しんでみてはいかがですか?
我が家の子どもとジブリの関わりについては、こちらをご覧ください。
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