『天空の城ラピュタ』の中の名言ともいえる「40秒で支度しな!」。
海賊女船長マ=ドーラの有名なセリフです。
この「40秒で支度しな!」は、日常でのさまざまなシーンで使えるセリフとして人気なのです。
そして気になるの、はなぜ40秒なのか?ということ。
調べると、実際に40秒掛かったのか検証している人がいました。
また、英語では「40秒で支度しな!」と言ってないことも判明!
今回は、ドーラのセリフ「40秒で支度しな!」について、スッキリ疑問が解決できるようまとめました!
では一緒に見ていきましょう。
ラピュタ|なぜ40秒で支度?ドーラのセリフには深い意図があった?
「40秒で支度しな!」とパズーに言い放ったのは、空賊船長のマ=ドーラ。
ところで、なぜ40秒なのか?と、ここは単純に疑問視するところです。
40という数字に関しては、さまざまな説が出ていますのでここでいくつか紹介しますね!
40秒で支度しな!|聖書にまつわるもの
パズーのセリフの中に、旧約聖書にまつわるものがあります。
このことから、聖書に関連した数字として「40」が使われたという説。
イースター(復活祭)の40日前を四旬節と呼んでいることや、イエスが荒野で断食をしたのが40日ということで、この40という数字はとても聖書と関連が深いということがわかります。
40秒で支度しな!|中途半端な数字のほうが緊迫感が出る!?
30秒ではなく、1分でもなく、中途半端な40秒だからこそ"きっちり時間を守らなきゃ"感が出るのでは説。
たしかに、急いで準備してほしい時に30秒や1分と言われると、つい"おおよその時間"と勝手に解釈してしまいがち。
それを「40秒で支度しな!」と言われると、キッカリ40秒で準備しよう!という気になりますね(笑)。
40秒で支度しな!|出発準備に要する時間がそもそも40秒
ドーラ一家が、フラップターに乗り込んで出発するまでの時間が40秒説。
ドーラの息子たちを引き連れ、パズーをフラップターに乗せて出発するまでの時間を、あの才女であるドーラは40秒としっかり計算していた!
ありえますよね。
意外に私は、これなんじゃないか?と思っています(笑)。
宮崎駿監督作品は、観る側の想像をはるかに超えるような、深い裏設定があることが多いことでも有名です。
しかし、この40秒の意図については、
意外に「いやっ、特に意味はない」と宮崎駿監督が語るかもしれません。(あくまで妄想ですが・・)
40秒で支度しな!|ドーラのパズーに対する深い想いが!
飛行石を狙っているドーラ一家は"金品は盗むが人は殺さない"をポリシーとしている海賊一家です。
パズーが金貨を握りしめて帰ってきた様子を見て、ドーラはシータの元でしか威力を発さない飛行石を自分のものにするためには、パズーの力が必要と思ったのでしょう。
パズーに、覚悟はではているか?と問い正している様子から、海賊の盗みに加担させることになるとも考えていたと思います。
そこまで情のあるかっこいいリーダー、かっこいいおばさんがマ=ドーラです。
私は、海賊に加担することよりも、それ以上にパズーのシータに対する熱い想いも汲み取ったのではないかと考えています。
この「40秒で支度しな!」のセリフは、日常のさまざまなシーンで使えますよね。
ってことは、このような考察が出るのも自然な流れです。
私は、これもジブリ作品ならではの楽しみ方のひとつだなぁと感じています。
ラピュタ|なぜ40秒で支度?実際には何秒だった?
「40秒で支度しな!」と言っているけど、実際は何秒だったのかを計測している人がいます。
やはりロジカルに検証するのが一番ですからね!
結果的に準備に要した時間は21秒でした。
映像を見て実際に計測しているので、気になる方はぜひやってみてください!
パズーが準備をするのは、ゴーグルを付けるだけです。
これで準備は完了!
それ以外に私がびっくりしたのは、ハトを逃す作業をするパズーの姿です。
自分はもうここへは戻ってこないとの決意が感じられますよね。
それと、自分が大きな決断をした時に、ハトのことを考えられる器の大きいパズーに敬服したものです。
そのハトの作業に十数秒、あわせて21秒でした。
おもしろいですよね!実際に測ってみるということは、それだけ「40秒で支度しな!」のセリフにインパクトがあるということ。
ここでも『天空の城ラピュタ』の人気の高さが伺えますね!
ラピュタ|なぜ40秒で支度?英語ではなんと言っている?
ここで気になるのが、英語版では「40秒で支度しな!」と言っているのか?ということ。
実は、言ってないのです。
このシーンのセリフは「Alright! I’ll let you come!」
「よし!行かせてやる!」という感じでしょうか。
ここまで、40秒という時間にまつわることを書いてきただけに、英語では言ってないんだ!と思うと、少しガッカリな気分です。
40秒で支度しな!のほかにも英語版にまつわるお話
『天空の城ラピュタ』は、イギリスやアメリカはじめとした計12カ国で公開されている作品です。
上映する国が変わると、その国の文化や言語によって"さまざまな事情"が出てくることがあるのでご紹介します。
まず、ラピュタという名前は、ガリヴァー旅行記にあるラピュータ(Laputa)が元ネタと言われています。
それを踏まえて、
『天空の城ラピュタ』の英語版は2種類あります。
ひとつは1989年『Laputa: The Flying Island』イギリスで公開されたものです。
このときには、ラピュタ(Laputa)が題名に使われていますね。
もうひとつは2003年『Castle in the Sky』としてディズニーからDVDが発売されました。
こちらには、ラピュタが題名から消えていますね。
それは、ラピュタがLa putaというスペイン語で売春婦を意味しているからなのです。
これでは、冒険活劇が違う映画と捉えられてしまうことになりかねません。
世界中にジブリ作品の素晴らしさを知ってもらいたい!と思うファンとしては、今回調べたことが、それぞれの国の事情を知ることができる良い機会にもなったと思っています。
世界中の人々が作品を見れば、愛と勇気を思う存分に感じることができる作品でしょう!
ぜひ、世界中にジブリの素晴らしさを感じてほしいです!
ラピュタ|なぜ40秒で支度?まとめ
・30秒でも1分でもない中途半端な数字のほうが緊迫感が出る説
・そもそも準備に40秒かかる説
・実際の計測では、ゴーグルを付けて鳩を放つまでの21秒だった
・英語版では「Alright! I’ll let you come!(よし!行かせてやる!)」と言っている
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