1989年公開の『風の谷のナウシカ』に登場するクシャナは"もう1人のヒロイン"とファンの間で語られるほど人気のキャラクターです。
そのクシャナの左手は義手であることが劇中で語られていますが、そのほか両足につけている甲冑も義足なのではないか?など、クシャナの体についてさまざまな情報があることも事実です。
ナウシカとはまた違った"凜とした姿"にファンが多いキャラクターですが、体はどうなっているのか?との憶測も多いクシャナ。
そして、クシャナの左腕が義手という設定は、映画だけの設定だったのです!
なぜそのような設定が必要だったのでしょうか?
とっても気になるところです。
今回は、クシャナの体は義手・義足なのか?なぜ義手の設定がアニメだけなのか?年齢は?
など、気になる情報を調べてみました。
では一緒に見ていきましょう!
クシャナの体はおぞましい!クシャナってどんな人?年齢は?
スタジオジブリ映画作品『風の谷のナウシカ』に登場するクシャナは年齢25歳、トルメキア王国、ヴ王の第4皇女です。
いつも冷静沈着な判断、クシャナ率いるトルメキア第3軍の最高指揮官として、部下から「クシャナ殿下」と呼ばれるかっこいい女性です。
クシャナ率いる軍の参謀であるクロトワに命令する姿は、まさに凛々しいお姿。
映画『風の谷のナウシカ』で、ナウシカは絶対的なヒーロー(ヒロイン)ですが、このクシャナ殿下にも、大変ファンが多いキャラクターなんですよ!
25歳とは思えないほどの判断・決断力がありますよね。
部下からの信頼の厚さから垣間見えるのは、クシャナの懐の大きさだと私は思っています。
わずか25歳にして「この人について行きたい!」と思わせる部下(兵士)を率いることができる力量!
ナウシカと肩を並べて人気があるキャラクターというのも納得です!
クシャナの体はどうなっている?腕はどこからないの?
さて、SNS上で話題になっているクシャナのことといえば、やはり体のことではないでしょうか。
左手が義手という設定になっており、風の谷でユパや城オジたちに甲冑を外してみせるシーンは、いつもドキドキします。
義手は、左の腕全体を覆っているので、おそらく肩付近から腕が無いのだと推測されます。
義手であることを語るシーンでは、ユパに「蟲(むし)にか?」と問われます。
しかし、そのことには答えず「我が夫となる者はさらにおぞましき物を見ることになろう」という、あの有名なセリフで答えるのです。
いったい、どれほど蟲にやられたのか?
そんなことがとても気になるシーンですよね。
劇中では、ナウシカと共に王蟲に襲われそうになっているとき、ナウシカは王蟲の怒りを沈めようとします。
しかし、そのときのクシャナは、ピクリともしていませんでした。
王蟲によって、おぞましい体にされたしまったというトラウマで体が硬直しているように感じるシーンです。
クシャナの体はおぞましい!足も義足なのではないか説に迫る
映画『風の谷のナウシカ』では、クシャナ自身が自分の左手が義手であることを明かしています。
そして、作品の後半では鎧を付けないシーンが多く、前半で付けていたマントを外すと、白いワンピースのような衣装になり、肩から覆われた義手が目をひきます。
SNS上では、この後半のクシャナの姿に対して"足も左手同様、蟲に襲われ義足なのではないか"との憶測が出ているようです。
でも私は、これはあくまで噂話の範囲ではないかと考えています。
甲冑として足全体を覆うということはあり得るのではないでしょうか。
クシャナの足については劇中でも触れていないので、私はクシャナの足は健在(笑)だと思っています。
あの「おぞましきもの」というセリフだけが一人歩きしてしまい、白いワンピースの中の体はどんなふうになっているのか?
足も義足なのでは?と考える人が多いのかもしれませんね。
これだけさまざまな噂が出ること自体、クシャナの人気ぶりが伺えます。
そして、ストーリーに、このような"余白"を作ることが、ジブリファンを魅了するひとつのポイントだと感じています。
クシャナの体はおぞましい!義手は映画だけ!原作漫画と違う理由
さて、このクシャナですが、映画作品と原作の漫画では、全く違うイメージで描かれているキャラクターなのです。
『風の谷のナウシカ』は映画作品として有名ですが、もともとは原作があります。
原作者は宮崎駿監督。
原作漫画は全7巻で、我が家の本棚にも、しっかり鎮座しております。
私は映画作品を先に観たのですが、後から漫画を読んだとき、たしかにクシャナの描かれ方の違いにビックリしました。
クシャナファンの間では、原作漫画のクシャナの方が断然いい!との声が多いのです。
さて、このクシャナ殿下、左手が義手という設定は、映画だけなんです!
原作漫画では、両腕ともにあるのです。
そのほか、映画作品中のクシャナは髪が長く編み込んだスタイルですが、原作漫画ではショートカットです。
しかもショートカットの理由が、自分が率いる軍で命を落とした兵士への弔いとして髪を切ったのだとか。
なんて凛々しいのでしょう!
ショートカットのクシャナ殿下は、またアニメと違った素敵さがありますよ。
映画版のクシャナは左手が義手ですが、漫画版が両手とも健在です。義手という設定のアイディアは当初ナウシカで脚本を務める予定だった伊藤和典さんによるものです。#風の谷のナウシカ pic.twitter.com/qsCHQYgCJo
— キャッスル@ジブリフリーク (@castle_gtm) December 25, 2020
ネタバレになってしまうので、ここでは内容に触れませんが、原作漫画が気になった方はぜひ読んでみてくださいね。
きっと、ナウシカとは違うクシャナの魅力に触れることができますよ!
そこで気になるのが、
なぜ映画ではクシャナの左手を義手という設定にしたのか?ということ。
それは、映画作品を時間内に収めなければならないという理由から、
"善はナウシカ""悪はクシャナ"という、視聴者が理解しやすい設定にする必要があったためといわれています。
そんな"大人の事情"で、設定って変わってしまうものなのですね。。
この設定変更については、宮崎駿ファンの間では"不評"と言われているのです。
たしかに、私も"もっとほかになんとかならなかったのか?"と考えちゃいました(笑)。
でも『風の谷のナウシカ』を映画にしたことで、スタジオジブリが誕生したのです。
ある意味、ジブリの生みの映画といっても過言ではありません。
そう考えると、やはり映画を入り口として『風の谷のナウシカ』のファンになった方は、原作漫画を手に取って欲しい!と願ってやまない私です。
スタジオジブリ誕生については、こちらがオススメです!
クシャナの体はおぞましい!最後はどうなる?
クシャナは最後どうなってしまうのでしょうか?
映画『風の谷のナウシカ』では、巨神兵を復活させようとしていたクシャナの思惑は失敗に終わります。
クシャナ自身の復讐も含め、トルメキア帝国軍は風の谷を支配下に置く必要もなくなり、撤退することになります。
これは映画の最後です。
原作漫画全7巻のうち、映画化されたのは2巻の途中までです。
では、原作でのクシャナの最後はどのように描かれているのでしょうか?
原作でのクシャナの最後は、映画同様に命を落とすことなく生きています。
トルメキア王国の王となるのかと思いきや、自分が王に即位するのではなく「代王」となり、後世において中興の祖と呼ばれるようになりました。
また映画でも、自身が率いる第3軍の部下たちからの信頼はとても厚いことが描かれていますが、原作漫画ではその信頼度はさらにグンッと増すのです。
クシャナ殿下のためなら喜んで命を捧げます!という部下たちの熱い思いが、原作漫画からは伝わってきますよ!
それだけカリスマ性のあるクシャナですので、さぞワンマンな指示で国を治めるのかと思いきや、ナウシカの考え方を取り入れたりするなど、器の大きい人間でもあるのです。
クシャナの最後の姿をみても、原作漫画のクシャナに人気があるのは納得しますね!
『風の谷のナウシカ』の原作や映画化するにあたってのエピソードについては、こちらの記事をご覧くださいね。
ナウシカのクシャナ|体はどうなってる?まとめ
・クシャナの左手は義手、ユパとの会話から、蟲に襲われたと思われる。
・左手は肩から義手となっていることから、肩付近から腕がないと思われる。
・「さらにおぞましき物」とのセリフから足も義足なのではないかとの憶測あり。
・しかし、義足であるかどうかは明確にされてはいない。(私はあると思う)
・義手の設定は映画作品だけ。"善と悪"を明確にするためのキャラ設定のひとつ。
・最後はトルメキア王国の代王となり後世において中興の祖と呼ばれるようになった。
これほどまでにカリスマ性と人間力を兼ね備えた女性って憧れます!
ちなみに、2022年7月4日より始まる歌舞伎座「七月大歌舞伎」第三部『風の谷のナウシカ』「上の巻-白き魔女の戦記-」では、尾上菊之助さんがクシャナを演じます。
こちらは原作漫画をもとに構成されていますので、クシャナの腕は健在ですよ!
この記事をきっかけに、原作漫画を読んでクシャナの魅力に触れてみようと感じる方が増えたら嬉しいです。
コメント